■ 高知城 本丸正殿 ■

日本国内に12現存する江戸時代以前に建造された天守のある城郭遺構の一つで、 南北に千鳥破風、東西には唐破風をつけた安土桃山時代の様式である。
最上階の高欄は徳川家康の許可を得て造った。 天守台がなく本丸上に直に礎石を敷き御殿に隣接して建てられており、 慶長期の城にみられるもので、1747年に焼失した以前のものを忠実に再建され高欄を設けるなど古風な天守です。


先程まで、日差しの強い所にいたので、開館して本丸に入ったら涼しくなった。 まず混雑しないうちに記念撮影。 入館すると冷たいお絞りが置いてあり早速使わせてもらう。…気持ちい〜い! 入館した観光客の第一陣が通り過ぎた後ゆっくり見学する。

本丸と正殿正面

玄関を入ると懐徳館の額と高知城の写真が…

正殿には庭があり日時計もある

…NHK大河ドラマの「功名が辻」

「功名が辻」千代役の仲間由紀恵着用の着物

正殿内は上段の間、二の間、三の間、四の間、納戸とあり、板間及び縁側と溜の間、玄関がある。 納戸蔵は当時の貴重なものが展示してあり、元藩の書庫蔵ということで暗い部屋です。 藩主のいた部屋に来ると、さすがに各部屋の欄間の美しさに見とれた。

正殿から見た本丸域

二代藩主が造らせた尾戸焼

欄間(慈姑に水鳥)…右上と対の物
駕篭

三の丸の大書院にあった欄間(慈姑に水鳥)

波の透彫欄間

城郭に塀があると天守や館が引き立つ。この狭間塀も国重文です。 正殿には藩主座敷の上段の間があり、そばに武者隠しに通じる納戸で小襖を取り付けてある。 見学の人々がまだ少ないうちに、ゆっくり正殿を見学できた。 この正殿の裏から本丸天守へ続く廊下がある。

廊下から市内が…



藩主の間の襖には金箔押しの八双金具が…

藩主の間

廊下は日本建築の良さ



上段の間、武者隠しの裏側

天守と一体になった正殿から天守内へ向かう。 本丸天守の最上階は、来年1月から開催する「土佐・龍馬であい博」に向け、高欄塗装改修及び北面建具塗装改修工事の施工中で、 高欄の外側を足場で囲み漆塗を施工する期間は養生シートで覆われ全貌を見れない。

正殿から通路を抜けて天守一階に入る。 一階はすべて板張りの床で広さを感じる。 石落としは石垣直下に敵が押し寄せた時、ここから石や熱湯などを落とし槍などで防御する為のもの。 天守北面の鉄砲狭間には全国で唯一の忍び返しの鉄剣が突き出ている。

一階中央 築城時の模型



天守北面の石落とし


天守から詰門の景観

天守北面の鉄砲狭間

天守一階は出入口が三つあり、二階への階段は二か所ある開放的な館です。 二階の展示物は山内一豊が高知城主になるまでの歴史や当時の出来事の掲示物が展示。 山内一豊が掛川城を家康に提供した事により、一気に豊臣恩顧の武闘派大名が東軍につく一因になった。 反対側に日本各地の城郭の写真が掲示。 二階から高知市内を展望すが窓枠が狭く上手く撮影できない。 最上階は工事中で飾りっけがなく築城当時のままです。

二階(中央が階段口)

二階から正殿の屋根の瓦を視認

東西両軍の位置関係

現存12天守と日本100名城



年月を重ねた柱
高知城城郭の模型

最上階への階段

東軍の関が原合戦屏風図

正殿の鯱

修復中の三の丸

質実剛健の天守

天守から降り、二の丸と本丸を繋ぐ廊下門に到着。 そして多門櫓では江戸末期から明治初期に活躍した人物の紹介コーナーがある。 風物詩として当時の捕鯨の模型も展示してある。 土佐の幕末コーナーでは来年の大河ドラマの主人公たちが出番を待っているような感じ。

天守と多門櫓を繋ぐ廊下門

風物詩として当時の捕鯨の模型が…

駆け抜けた維新の志士たち
廊下門の先、多門櫓は結構幅のある展示場

土佐藩の時代考証

維新立役者の紹介

およそ1時間の見学も終わり、出入口の待合室ベンチで大休憩。 水分補給をして後半は散歩しながら城郭めぐりを楽しみます。 明治維新後、廃城による公園化のため多くの建造物が撤去されたが、 本丸郭及び追手門など合せて15棟が残され、城郭とともに創建当時の形がほぼ完全な状態で残る、全国でも有数の名城を偲び見る事ができた。

帰りがけにもう一枚撮影! 黒鉄門

黒鉄門は本丸の南に位置し、儀式の際に藩主が出入りする門です 狭間塀や櫓の残っている天守はお城の周囲から見ても美しい、天守の見えそうな周囲を散策する。 ベンチでお年寄りが雑談しているのを見て、のどかな雰囲気を感じた。 石垣の曲がり角で上を見ると忍び返しの鉄剣を間近で観察できた。

黒鉄門



鐘撞堂から本丸を…

曲がり角で上を見ると忍び返し
帰路

藩政期に太鼓丸にあった鐘撞堂

本丸直下の細道を…

本丸直下を下って行くと詰門前に出た。 再度、詰門前から二の丸へ登り、二の丸の反対側から城郭を下りて行く。 二の丸から坂を下ると多門櫓に囲まれた本丸を望む事ができる。 ここは御台所屋敷跡で、さらに下って行くと内濠に出た。

ここを下って詰門前に

美しい多門櫓と高い石垣が映える

御台所屋敷跡
詰門から天守を…

さらに下り梅林の公園から多門櫓を…

桜山と云う庭園の処から内濠に…
現在11時、内濠に出て近くの自販機で冷たい清涼飲料水を補給した。 着ている物が汗でびっしょりでちょっと気持ち悪い! 駐車場に戻り車内で下着を着替え休憩。 そして最後の目的地「徳島県のかずら橋」へ向かう。
inserted by FC2 system