■　雪渓の穂高岳　■

前夜、夜空に星が広がっているのを確認して、雪渓の穂高岳の撮影に出発。 宿は素泊まりで早めに諏訪を出発し、新穂高ロープウェイの駐車場に到着したのが8時過ぎ、早朝の道路はガラガラで順調に走行し到着。 天候は青空が広がり午前中は快晴の模様です。 安房峠の平湯料金所を通過したのが、午前7時45分。 まだ薄暗いが上空は陽光が差していた。

始発のロープウェイは満員で身動き取れない。 途中で乗り換え、西穂高口までいっきに到着した。 西穂高口駅展望台からの眺望は素晴らしく、これからの眺望を期待できそう。

左から笠ヶ岳、抜戸岳、大ノマ岳、弓折岳と山並みが続きます。 展望台はロープウェイから降りた人々で一気に大盛況です。 展望台正面の笠ヶ岳山頂を望遠でのぞいて見た。

最高峰の奥穂高岳を撮影。向う側に前穂高や明神岳が聳えている。 中岳、大喰岳、槍ヶ岳を望遠で…、一瞬として同じ光景はない。 雲海が流れて景観がめまぐるしく変化してゆく。 笠ヶ岳は朝日の陽光を正面から受けて立体感が失われている。

間近に雪渓の穂高連峰を堪能出来、天候も最高の条件に近く、今日は幸せです。撮影が順調に進んだ。 この辺りで、遠景だけでなく直下の景観と遠景の構図を探す。 遠近感が出て高度感を楽しめ、上方から眺め見る絶景に再び堪能させてもらった。

展望台には雪だるまが作ってあり、観光客へのサービス撮影に喜んでいた。 私達も2ヶ所の雪だるまで記念撮影。 展望台から外に出ると千石園地という公園がある。 多くの観光客はここまでですが、私達はもう少し先に行ってみた。 千石園地の先に穂高岳登山への中継地の西穂山荘への登山道がある。

次は西穂山荘への登山道を登って行く。 軽装備のため無理と判断した処で、引き返せるようにして少し冒険した！ 新雪を踏みしめて登山道を歩いた。
穂高岳は、北アルプスにある奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳などの峰々からなる穂高連峰の総称で、主峰は奥穂高岳で、標高3190mの高さは日本第三位の高峰です。
登山道口から西穂山荘までは60分の道程です。9時20分スタート！ 展望台出口で登山の準備をしていた人にすぐ抜かれた。 登山の人はフル装備で、好天候だが新雪だから注意してと云われた。

関係者が「昨日と今日、来た人は雲泥の差で、今日は思いっきり楽しんでください」と云われた。 クリスマスツリーのように綿のような新雪が綺麗です。 道は木道がしばらく続き、片側だけ足跡があり、それを頼りに進んだ。 両脇は杖で差すとやわらかく深くまで刺さるので、足を踏み外すと膝までいきそう。

景観を楽しみ、注意して歩くので登山の人達に次々に追い抜かれた。それでも元気な挨拶で、気持ちがいいです。 また、ちょっとした広場のような所に出たが、新雪には足を踏み入れない。 登山道が狭くなり樹々が両側に迫って、擦れ違いが困難になってきた。 上を見上げると紺碧の青空が見れて今日来て正解でした。

上空の雪景色の撮影にも、いろいろな変化を見ることが出来ます。 しばらく歩いては景観を楽しむ為立ち止まり、また歩きます。その繰り返し… 少し広い処でも、歩ける所はその一部です。登山する人達は私たちを見て、避けて通っていきます。 ドサッ！樹から新雪が落ちてきました。陽光に照らされて眩いばかりの…

ちょっとした冒険を愉しんで、これを機会に引き返す事にした。 準備して夏の季節に西穂山荘まで挑戦したいと思うが…。 千石園地まで戻ると、子供達のはしゃぎまわる声や家族連れが新雪を楽しんでいた。 播隆上人の案内は入笠山、槍ヶ岳に登頂して安全登山を祈願した僧です。

千石園地内を一回りしながら新雪を楽しんだが、身体はポカポカで暑いぐらいです。 園地から再び、展望台に来た。 太陽が高くなり、山々の眺望が変化してきた。もう一度撮影しようと思う。