■ 山梨 雪渓の入笠山へ登山紀行 ■

11月20日の夜半に東京を出発! 調布ICまでは甲州街道が道路工事で渋滞に巻き込まれてしまった。 急ぐわけでもないのでのんびりと…。 調布ICには11時を過ぎてしまい、道の駅白州には夜中の2時近くなり、ここで車中泊。 早朝、道の駅白州から10kmほどの距離を走り、入笠山の登山口の駐車場に到着した。
現在8時20分です。


足が弱い妻に筋肉をつけるよう歩く旅を企画した。 入笠山は途中までゴンドラリフトや路線バスが通じているので比較的容易に登頂することができる。 私達も準備万端、これから出発。 登山口を進むとすぐネットがあり、ニホンシカが入り込まないようにネットのゲートがあった。

入笠山登山口 駐車場には1台が先着

シーズンオフの為、辺りはひっそりと…

案内板も判りやすい絵地図

入笠山登山口


2、3日前に雪が降ったようで、サクサクした雪で歩きやすい。 登山路に沿ってスキー場があり、さらに登ると熊笹と岩が目立つようになった。 この辺りは岩も多く、滑らないように注意して、階段を登るように杖を使って登る。 熊笹地帯に入ると風もなくそれほど寒さは感じない。雪が凍ってないので歩きやすい。

スキー場












足跡に沿って歩かないと、いきなりズボッと雪中に足をとられそうなので、それに注意して登山。 少し広い登山路になった所で道が二つに分かれた。案内図によると急坂の近道とゆっくりした登山道とに分かれている。 分岐点の案内図のところで、どっちを経由するか思案? ゆっくりした登山道を選択…。
登山目的が妻の足腰の運動と冬景色の撮影だから安全第一で行く。



左手がゆっくりした登山道





急坂の近道(右手)




林の間から太陽が差し込み周囲が明るい。下地に熊笹の雪化粧があり、冬景色を堪能できる。 傾斜がきつく積雪が深くなって、足元をしっかり見ながら歩き、景観を楽しむ時は立ち止まらないと、ズボッといきそう! 前に登るというより、斜めに登るようになり視界が開けてきた。 雪が周囲の音を吸収するのか、非常に静かな中を夫婦二人、雪を踏みしめて黙々と登るのは、山の自然が堪能できて楽しい時です。














この辺りから急傾斜の登りになり、もうすぐ頂上の予感が…。 山頂は林がないので展望は良いが風をまともに受けそう。岩場の道になった。 標高は1955m、南アルプスの最北部にあり、南アルプス前衛の山の一つです。 深く雪の中に差し込まないと三脚も倒れてしまう。記念撮影の写真も…。

山頂へ








山頂では反対側から夫婦連れが登ってきて丁度、山頂で出会った。 暫く休憩した後、そのまま縦走のため下山していった。 山頂から少し下った風の少ない所で、少しばかり会話したが、寒さの為か会話は少なく、気をつけての挨拶で終わり! 頂上は遮るものが無く風が強く、積雪は凍っていた。 山頂から360度の大展望が広がり、南、中央アルプス、八ヶ岳はもとより、天候が良く富士山や、遠くは北アルプスなども望めた。

山頂に到着!風がビュービュー…。無言… 寒ぶ〜〜い!

風が強いので、寒さは気温以上に体感温度が下がり、油断すると風で倒されそうです。 ビュービュー風が強い中で、顔が涙目になりながら、必死の撮影を続けます!
早く撮影して山影に逃れたいです。 パノラマも天候次第で大きく変化するのではないか?まさに2000mの山容で周囲に遮るものがないので、撮影場所としては最高ですが…

甲府方面は太陽光で見晴らしが…

蓼科方面も雲が…

南アルプスは雲隠れ?
八ヶ岳は山頂がすっぽりと雲隠れ…

これは最高!諏訪湖が見えた

八ヶ岳全体にかかっている雲はなかなか取れませ〜ん! 富士山も逆光で霞んでいる。 風が強いので山容の雲が移動するのを待ちましたが…







富士山


防寒の準備が万全でなく、長期滞在は無理のようで、寒さが身体の隅々までしみこんで、ここら辺で下山する事にした。 先程、登った道を滑らないように注意しながら下山する。 夫婦でこのような積雪を歩くのは初めての事で、これからの旅紀行には良い経験になった。 新雪が山々をソフトに包み込んで、いろいろな音が吸収されて静寂感がある。














登りより、下りで滑って転倒しないよう注意した。 下山間際に、これから登山する人達と出逢った。お互いに、おはようございます。気をつけての声が挨拶になる。 小さな子供達ともすれ違ったが、みんな元気一杯です。この後、無事、駐車場まで戻ることが出来た。














下山路の途中で、見晴台があり、ここでも景観を見たが、やはり雲が多かった。 入笠山は登山だけでなく、入笠牧場や入笠湿原など、冬以外は多くの花畑を楽しむ事が出きると聞いたので、次回が楽しみです。






駐車場から国道に戻る途中で、周辺に大阿原湿原や入笠湿原などがあり、次の機会には湿原に自生する植物を楽しみたいと思います。 先週、タイヤをスノータイヤに履き替えて、今回初めての雪道でした。安全を念頭に油断しないで下山していきます。 この後の計画は久しぶりに蓼科方面の冬の景観を撮影しに行きます。駐車場で、まずは白樺湖をカーナビに入力して、いざ出発。

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