■ 国指定名勝 旧新発田藩 溝口家の下屋敷 清水園 ■

江戸時代、幕府茶道方の縣宗知の指南の下で造営された。 近江八景を取り入れた回遊式庭園で、中央には草書体の「水」の字をかたどった池が配置されている。 園内にある書院は庭園より古く、簡素な数寄屋造りの建物です。 また、池の周囲には五つの茶室が点在する。


宝光寺から雨の中を2〜3分の処にあるが道が細く迷ってしまった。 駐車場に入れて入口に来たが、想像より魅力的な庭園です。 清水園入口の小橋も情緒を感じ、手入れの行き届いた予感が…。 小川の反対側に足軽長屋がある。まず清水園に向かった。 右手受付で入館料を支払い、苔の絨毯の古径を進むと総門がある。 最初の印象は綺麗な苔です。 中門までの長い道も竹や木々に囲まれ、足元には美しい苔がある。



右手受付で入館料を…


案内板

雪化粧した庭園を期待したが、所々の雪がアクセントになる。 中門の手前に書院の入口があり、庭園に行く前に書院に…。 朝のお掃除の時間で、お婆ちゃんが各部屋を箒で掃除していた。





書院入口

書院は清水谷御殿と呼ばれ、寄棟造の平屋の建物です。 二間続きの京間座敷が池に面して広く開けられている。 庭園に面して広がる座敷からは庭園の情緒豊かな景観を楽しませてくれた。 ふんわりと積もった雪化粧もアクセントになる。







書院から…






書院から…

書院を出て中門をくぐって庭園に向かう。 書院を出ると今まで小雨だった天候が本降りになり、受付で貸し出し用の傘を借りた。 小道は書院に向かって続き、汚れのない雪がポッポッと…そして石橋を渡っていく。 茶室夕佳亭は半分、池にのり出して建てられ風流な景観です。

中門

書院へ

雪の代わりにコケの絨毯が…
書院

書院の前で回遊式庭園を…

茶室 夕佳亭

小道を時計回りに歩き、茶室夕佳亭から見たつもりで撮影。 奥に向かうと雪面が多くなった。回遊式庭園の魅力で景観が多種多様に変化して癒される。 この頃から観光客がポッポッと来た。誰もいないと何故か心配…少し安心。 真っ白い雪と鮮やかな緑のコケが雰囲気抜群! 庭園の最奥から池の中央にある小島がある。最奥からは庭園の各方向が見渡せ、ここで撮影。





書院




回遊式庭園の魅力を十分に楽しめるが、小雨の天候も逆に前向きにとらえることにした。 ザァザァ振りの雨でなく、小雨で小道がしっとりと濡れていて、中央の石庭が気に入った。 所々に観光客の姿が見えるが、雨模様で観光客の出が遅いようです。










清水園の苔の案内がある。 上越地方は苔にとって恵まれた気候条件下にあり、数多くの美しい苔庭がある。 清水園では、そばを流れる新発田川、そして園内の大泉池が苔の生育に欠かせない多湿の環境をもたらし、園内のあちこちに苔の群生が見れる。 池をまたぐように石橋を渡り園内を散歩。 この辺りが園内の一番奥のエリアになる。














木々の背景で囲まれた小山にお堂があり、休憩処も兼ねているが雨で濡れている。 帰路は全景よりスポット映像を主に撮影。 対岸の石庭や何気なく配置してある石は、それぞれの景観を引き立てる役割をしている。 庭園の最も大きな目的は庭木の保護です。 寒さが厳しく、積雪地方でのガーデニングに必要になるのが雪吊りや雪囲いです。 また場所に寄って藁や薦(こも)など自然の素材を使うことで、寂しい冬の庭のアクセントになる。











茶室 翠濤庵


茶室翠濤庵は切妻屋根の庇には突揚げ窓もついている。茶室同仁斎、松月亭が三棟並んでいる。 苔の美しさは自分を主張せず、景観を引き立ててくれる名脇役と云えるのではないか! 園内に見られる苔はウマスギ苔が多いが、ホソバオキナ苔、コツボ苔、ハイ苔が見れる。(清水園の案内)









対岸から見た夕佳亭




園内を散策したコースに沿って大体撮影した。 ちょっと休憩したい所だが、先程のお休み処が濡れていて素通りした。 園内の出口門に到着。改めて振り返って景観を撮影!本当は足の先まで冷たくなっていた。

これも雪囲い

出口門から園内を
出口門

門を出ると郷土資料館があり休憩処もあるが、清水園隣の新発田藩、足軽長屋の見学に向かった。
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