■ ラムサール条約の登録湿地 白鳥の飛来する湖 瓢湖 ■

いつものように金曜日の21時頃に関越道 練馬ICに入り一路、雪の新潟へ向けて出発。 月夜野ICからはチェーン規制に…。 谷川PAで小休憩をして新潟県に入る。 湯沢から長岡まで高速道の両脇にはうっすらと雪景色の中を走行。 新潟市に入ると雪景色はなくなり、撮影に一抹の不安がよぎった。 関越道から磐越道に入り、新潟PAに夜中の2時頃到着し仮眠。外気温-3度です。


5時半に新潟PAを出発!新津ICを下り国道460号線を北上、阿賀野市水原地区に入り「瓢湖」の駐車場に到着。 瓢湖は新潟県阿賀野市にあり、昔は水原町の瓢湖と云われ白鳥の飛来する湖として知られている。 白鳥は昼間は付近の田畑や湿地帯で餌を捜し求める為、朝方の時間は多くの白鳥が瓢湖にいる。

湖畔の正面に



3570羽の白鳥が飛来
ラムサール条約に登録の看板



快晴の雪景色を期待していたが、生憎の曇天でおまけに雨がパラパラと降ってきた。まさに最悪のコンデション! レンズに水滴がついていないか確認しながらの撮影。 昭和29年2月に吉川重三郎氏が白鳥の餌付けに成功し、その後、国の天然記念物に指定された。 6時半に来たが、次々と白鳥が飛翔。大きな翼が印象的! 連写機能がフルに発揮できて醍醐味が味わえる。



まだ寝ている?


瓢湖に飛来する白鳥は主にオオハクチョウとコハクチョウです。 湖面にはグループに分かれて白鳥、鴨などいろいろな鳥が… 毎年多くの白鳥がシベリアから海を越えて飛来してくる。長距離の飛行は白鳥にとって命がけの飛翔だ! 瓢湖でゆっくり冬を過ごし、来年もまた訪れてほしい…この姿を見れることが自然が保たれている証拠です。






瓢湖を半周しての印象は、白鳥だけでなく3種類の鴨も多く集まり、湖面が白鳥と鴨の絨毯という感じだ。 瓢湖は水原地区にある人造湖でラムサール条約の登録湿地だ。 毎年10月頃から3月頃にかけて6000羽のオオハクチョウ及びコハクチョウが飛来し、 越冬する他、オナガガモやホシハジロなどのカモ類も数多く飛来する。 気温が2度くらいで手袋をしていても、段々冷たさが凍みてきた。


















飛び立つ準備をしている白鳥に狙いを絞って撮影。 飛翔の優雅な姿をしっかりとこの目で…思わず、その美しさに見とれる。 白鳥は風上に向かって、助走をして飛び立つ。 湖面の中でも風下や中央に集まってきた白鳥たちから、順番に飛び立っていく。 朝7時頃、五頭山から陽光が静かな瓢湖を照らす頃、白鳥がグループごとに飛翔を始めるが、今日は日の出が見れない。 瓢湖では餌付けをしているため、カモ類も人間に対してあまり警戒心がなく、間近で観察できる。














人口湖の瓢湖は江戸時代、この地方が大干ばつにあい、その打開策として新発田藩主が人工池を完成させた。 瓢湖では、餌を与えるのが9時、11時、15時と3回あるが、田圃に積雪がない限り、ほとんどの白鳥は近隣の田圃へ向かう。 鴨類でよく見られるのはマガモ、コガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどです。 地元の散策の人に、鴨が歩道にも上陸するので注意してと云われた。

ラムサール条約とは水鳥の飛来地や希少な生物の棲家として、重要な湿地を国際協力で保護するための条約で、 1971年に「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」が開かれたイランのラムサールの地名をとって「ラムサール条約」と呼ばれる。














散策している地元の人に、白鳥が飛び立つ時は風上に向かい、首の上げ下げを注意して見ていれば見分けがつくと、 言われ観察するうちに段々様子がわかってきた。 次々と水面を蹴り、激しい音を立てて、助走すると飛び立って行く。 白鳥は天気と気温によって飛び立つ時間が毎日変わります。傾向としては、暖かいと早く飛び立ち、寒いと遅くなるようです。 白鳥は、夜間には動物に襲われる心配のない安全な瓢湖で過ごし、 昼間は餌を求めて周囲の田畑に…。





白鳥の数が大分減った




散策の人に五頭山からの日の出の頃が撮影で一番のおすすめですと言われたが、今日は雨模様…恨めしい! この後は雨脚が強くなり引き上げの潮時とした。駐車場に戻って暖房を入れて暖かい一時を…。 TVの天気予報を見たら今日は降水確率60%と最悪のパターン。…どうしよう!

瓢湖の傍に水原代官所史跡があり立ち寄った。 1746年に幕府直轄領として水原城館跡に代官所が設置された。 代官所の支配地は阿賀野市をはじめ、北蒲原各地や中蒲原、南蒲原、岩船の一部など複雑に分布し、支配高は6〜10万石に及んだ。 代官所の主な機能は年貢の徴収や民政だが、 特に水原代官所の場合はこの地方の豊かな生産力を背景にした年貢収納を確保すること、福島潟の開発、及び新発田、村上藩の監視が主な目的でした。…案内板より

現在8時





雨も本降りに…






降りしきる雨の中、ここから新発田市へ向かう。
小一時間の走行ですが460号線の一本道で…雨が小降りになってくれる事を期待して。
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