■ 宮島上陸 牡蠣祭りと山辺の古径の散策 ■

お婆ちゃんの家を早朝の8時に出発、フェリーで竹原港に、そして山陽自動車道の河内ICから廿日市ICまで走行、 宮島口に到着したのが10時30分、コインパーキングに駐車しフェリー乗り場で10時50分発のJRフェリーに乗船。
コインパーキングから準備して、歩いて5分、乗り場に来たら丁度、出発の時間! 宮島口の撮影も出来ないまま乗船券を買い、急かされる様に船内へ…


約10分の乗船で対岸が目の前に見えてきた。 各社のフェリーが宮島へ次々と行き来している。 この付近の海域でも、日本一の収穫高を誇る牡蠣が安芸の牡蠣として養殖されていた。 フェリーが厳島神社の前の海域を通過。 大鳥居と社殿が一直線で並んだ時がシャッターチャンスです。 大鳥居正面に海上に浮かぶ寝殿造りの社殿が入った瞬間に撮影。

出発寸前のフェリーに乗船



廿日市市街

JRフェリーが出発すると他社フェリーが着岸…

宮島口の港湾

牡蠣の養殖筏

大鳥居正面に厳島神社が入った瞬間

…海上が凪の時は幻想的な景観を出現させる汐も、悪天候になると猛烈な勢いで社殿に襲いかかる。 造営から900年近く経た今も優雅な姿を水面に浮かべているのは、社殿がありのままの自然を受け入れてきたからにほかならない。 満ち潮で大鳥居の下が海面下にある。そして宮島に近づくにつれて朱色に塗られた五重塔も視界に入っる。 宮島の桟橋の屋根も神社の屋根の様な造りで景観を盛り上げる。

五重塔と豊国神社



フェリー乗り場の乗降口は多くの人々で…

宮島に上陸すると、この時期は宮島の牡蠣祭りで大賑わい。 丁度フェリー乗り場から降りた目の前の広場でお祭りが盛大に行われていた。 お祭り広場には新鮮な牡蠣が一つ100円で食することが出来るとあり、長蛇の列があちこちで並ぶ。 食べに来た訳でなく歴史探訪で来たのだから、グッと我慢をして出発。










あらかじめプリントしておいた宮島の絵地図とこちらの案内所で貰った地図を手に周遊するルートを確認。 プランでは大賑わいの街中を離れ、山辺の古径というルートを散策し、 眺めの良い処から厳島神社を撮影、宮島ロープウェイで弥山展望台へ…、 下山してから厳島神社へ行き、街中を散策する予定。

山辺の古径は鎌倉時代からの参道で、厳島神社への参詣客が歩いた宮島最古の参道です。 現在の表参道は江戸時代に埋め立てられてできた参道です。 というわけで私達は鎌倉時代の面影を残している山辺の古径を選択した。 賑やかな表参道をしばらく散策。日本三景の石柱の処から浜辺を離れ、山辺の古径を散歩。 表参道のお土産店街は帰りのコースに予定。お土産も嵩張るから最後に…






表参道から山辺の古径に足を進める。 存光寺は曹洞宗のお寺で薬師堂があり、目の不自由な人に対してご利益があるとして信仰されている。 不動堂は厳島神社の鬼門鎮護の為に建立された。 山辺の古径の標識が見つからず、真っ直ぐ行ったら旅館の駐車場に、仲居さんに聞いて道を教えてもらった。 古径を進んで宝寿院前を通る。 宝寿院は真言宗の古刹で、お寺の裏手の山に馬酔木(あせび)が群生していることから、あせび寺とも呼ばれている。

存光寺



宝寿院
不動堂



古径を段々登り見晴らしの良い処に出た。 ここから厳島合戦の舞台となった宮尾城址が見える。 朱塗りの大鳥居や五重塔、町並みの瓦の波を一望できるビュースポット。 人通りが少なく、時々地元の人と擦れ違いがある。 そんな中、資料片手に散策している若い男性と出会った。 私と同じ歴史探訪か!



五重塔と千畳閣

小高い丘にある宮尾城址

対岸の廿日市市も展望


長い時代を経て造られた三叉路は歴史を感じる。 古道が二手に分かれ、上に登る古道を行くと小高い丘の広場に出た。 ここに誓真大徳碑があり、江戸後期の僧で水不足に苦しむ民衆の為に井戸を掘ったり、 道路の改修や宮島名物の杓子造りも手掛けた僧で、その遺徳を称えた碑です。 誓真大徳碑の丘から五重塔や千畳閣の展望ができます。





誓真大徳碑
三叉路



五重塔や千畳閣の展望

誓真大徳碑の丘を下って行くと古道は合流して光明院の前に。 光明院は室町時代の創建で浄土宗の古刹寺です。 光明院前の石畳の坂道を下りると古道は塔の岡と呼ばれる処にでた。 ここは五重塔への入口で雰囲気の良い御茶屋もある。

光明院

塔の岡手前の古道から撮影


塔の岡は五重塔があるので塔の岡と呼ばれ、毛利元就が陶晴賢を襲撃した厳島合戦の古戦場です。 1555年、晴賢は大軍を率いて上陸し、ここに本陣を構え、毛利方の宮尾城を攻撃した。 元就は主力をもって夜半、暴風雨の中、包が浦に上陸し翌朝未明に攻撃をしかけ、 不意を突かれた陶軍は大敗しこの後は毛利が一帯を勢力下に収めた。

社務所

三翁神社
五重塔と千畳閣

三翁神社は街中の辻にあり、佐伯の翁、岩木の翁、所の翁という三柱の神を祀り三翁神社と呼ばれる。 桃山時代の様式をした本殿三社が並び、入口に宮島唯一の銅製の神明鳥居がある。

山辺の古径の散策を終え、一段落したところで、次の予定は宮島ロープウェイで弥山へ行く。 世界遺産の弥山原生林を見聞したい。

お昼近くに小腹も空いて大きな忘れ物をした事に気が付いた。 お婆ちゃんの家で、朝早く作ったお弁当を車内に置き忘れた。 弥山山頂で食べる予定でしたが痛恨の失敗です。気を取り直して続行。
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