■ 番所大滝 ■

乗鞍高原の玄関口に近い所に、番所大滝があり駐車場は有料ですが、5分位で滝見台へ行ける。 上流側の千間淵までは10分位と案内板にあり、上流側は千間淵という遊歩道があり、ちょっとした散策路になっている。 上流側のJAの駐車場は無料で、ここから下流へ向かうと千間淵大橋があり、千間淵小橋の間が千間淵で綺麗な景観を見れます。 さらに進むと番所小滝(落差8m)があり、番所大滝へ続いています。


今日は積雪で遊歩道は通行止めで、大滝の滝見台しか行けない。 滝見台へは急な下り坂で積雪の下は階段のようです。 踏み跡が少なく、歩く度に膝近くまで埋まり、手摺は氷結して手袋がどんどん濡れてきた。






番所大滝は落差40mで、小大野川が乗鞍岳の溶岩を刻んでできた滝で「善五郎の滝」、「三本滝」とともに乗鞍三滝とも呼ばれている。 乗鞍岳はいくつかの火山からなる複合火山で、最高峰の剣ヶ峰付近から噴出した溶岩流はこの一帯にあった深い谷を埋め尽くして広大な溶岩台地を作った。 これが現在の乗鞍高原です。(案内板より)





番所大滝は豪快さが味わえる。 カメラを向けると1秒もしないうちにレンズが水滴で濡れた。 高さのある板状節理の岩場が冬の景観にプラスされ、寄せ付けないような景観を呈している。 板状節理は番所大滝の右手に、板を重ねたような岩石の割れ目が見れる。 この割れ目は乗鞍岳から流れ出た溶岩が冷えて固まる時にできる。(案内板より)






繊細な滝の流れを表現しようと、シャッター速度を落として撮影したが、吹き上がる霧のような水滴がレンズに付着する。 様々な流れのかたちをトリミングして撮影した。






現在10時22分、撮影も終わり、今来た階段を登って戻るが、これまた大変な行程でした。 滝からの吹き上がる雨と本降りの雨で、足場は滑るし、降り積もった雪の階段を長靴での歩行が大変だった。 それでも撮影には満足して駐車場に戻った。 冬季の間は駐車場の受付の処は遮蔽してあり誰もいない。

11時近くなり、乗鞍観光センターへ戻り、ここからスーパー林道を通って白骨温泉郷へ向かう。 通常、スーパー林道は有料ですが、沢渡方面から白骨温泉郷への一般道が工事中の為、フリーウェイになっていた…と云ってもこの道路が唯一の道路となっている。

料金所の処にも張り紙があり、自由通行に…




小雨は小雪に変わり、視界はあまり良いとはいえない。周辺の山々の景観がうっすらと霞んでいる。 それでも唯一の道路は一部を除いて除雪してあり、ゆっくり走れば問題はなさそうです。 白骨温泉郷に到着!初めて訪れる地ですが、温泉郷は静かな景観を見せてくれた。(本当は少しガッカリした。)






公共の露天風呂は休業の張り紙があり、バス停そばの観光センターは無人で人の気配が無い。 観光案内所の周りを歩きまわっている間に、何台かの車両が来ましたが暫くすると出発して、冬季の白骨温泉郷の姿を知る事が出来た。 冬季は半分以上の温泉旅館は休業のようです。









沢渡方面へ向かう道路

それでも折角来た白骨温泉郷だから、また長靴をはいて暫く付近をウロウロする事にした。 白骨温泉郷は飛騨山脈(北アルプス)の、乗鞍岳、十石岳、霞沢岳の麓に位置する山峡の温泉地である。 乳白色の湯として全国的に知られ、多くの旅行雑誌などに取り上げられている。 この地には10数件の旅館やホテルがあるが、以前、温泉偽装問題で大きく報じられた事があり、以降、観光客が少なくなった感じ。 「探勝歩道隧通し」と「竜神の滝」の案内板があり、竜神の滝はどれがお目当てなのか判別できなかった。



竜神の滝?



竜神の滝?


探勝歩道隧通しも道を下っていくが、誰にも出会わない。 この道路は沢渡方面へ抜ける道ですが、現在工事中です。 暫く歩くと、この先に除雪車が動いていて除雪中でした。 除雪した道を歩いていたようです。…ここから駐車場へ戻ります。


帰りがけに見つけた、探勝歩道隧通しは看板の下が入口で渓谷の下へ降りてゆく道で、雪で埋まっていました。


駐車所に戻って、すぐ傍のお土産店で温泉施設について聞くと、この時期は半分以上が冬季休業しているとの事でした。ご主人に入浴施設を紹介してもらい地図を頂きました。

冬の白骨温泉郷はWEB上の内容とイメージが合わずガッカリしました。今来た道を戻り温泉へ…


白骨温泉と乗鞍温泉を…、白骨温泉郷から乗鞍に戻るかたちで、温泉郷の外れに、笹屋という旅館がある。 ここは日本秘湯を守る会の提灯が出迎えてくれた。 大きな規模でなく、ひっそりと温泉だけを楽しむ為に造られた宿というイメージがぴったりの旅館でした。 乗鞍へのスーパー林道沿いに、笹屋の案内があり、雪だらけの景観の中ですぐにわかった。 笹屋への道は擦れ違いができない細い道で、前から車が来たらどうしよう!…30m程進むと旅館前駐車場に到着した。 先程見かけた車両もあった。






入浴料金600円を支払いうと、「午後2時半まではごゆっくりしてください」と云われた。
休憩処もあり、30分限定の貸切露天風呂も楽しめる。 温泉では岐阜の中津川からきた、隠居したグループと一緒に、白濁した温泉を楽しんだ。 お年寄り達は数人集まると、白骨の笹屋が合言葉で温泉を楽しみに来るそうです。 温泉を堪能して、蛭窪トンネルを抜けると乗鞍側になる。



温泉後は乗鞍に戻る為、峠のトンネルへ…

蛭窪トンネル
常連のお年寄りたちは缶ビールを片手に…

山々の景観も霞んで視界不良!

トンネルを抜けても、今日一日はこんな感じ

乗鞍高原温泉は、乗鞍岳の中腹から引湯している独自源泉(湯川源泉)の天然乳白色の温泉です。 泉質は強酸性で硫黄分が酸素に触れ固形化して、白濁色のお湯になる。 匂いは硫黄分が強いので強く感じた。 現在午後2時で、観光センターで昼食をし暫くしてから、ゆけむり館の駐車場へ移動した。



休憩処
露天

乗鞍観光センターそばに湯けむり館がある。 ここもお目当ての温泉です。 昼間なのに夜のような景観ですが、まだ午後3時です。4時過ぎに休暇村に戻る予定です。





 

午前中は積雪した道をアチコチ歩いたが、午後からは温泉三昧で身体を癒す事ができた。 最後の休暇村の温泉は、泉質が異なり炭酸水素塩温泉で「天峰の湯」と呼ばれ、飲泉でき、慢性消化器系、糖尿病、痛風、肝臓病に効能がある。 今日は日頃の疲れを取り、熟睡できそう。
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