■ 遠野伝承園 ■ |
遠野地方の農家を再現し伝承行事、昔話、民芸品の製作などを体験できる。 国重要文化財の旧菊池家住宅や遠野物語の話者、佐々木喜善記念館、 千体のオシラサマも展示され、この地の郷土に触れる事が出来た。 |
食事処 伝承園マップ |
伝承園案内 旧菊池家住宅 |
■旧菊池家住宅…この地特有の曲り家で旧盛岡藩領、特に盛岡市周辺や遠野盆地を中心に多く見られる、母屋と馬屋が一体となったL字型の住宅。
伝承園の曲り屋は小友町にあった旧菊池家で国重要文化財です。
18世紀前半の建築で最初は普通の家だったが、後に馬屋をつけて曲り屋になった。
開口部が少なくチョウナ削りの柱があるなど古い民家の特色がある。(63坪)
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板倉…昔話の語り部の家 園内のトイレ |
民芸品の製作の実演体験 旧菊池家の曲り屋…住居部分 |
湯殿と書かれた昔のお風呂で私にも記憶のある木枠の楕円形のお風呂です。
40年前に妻の実家で五右衛門風呂に入った事があるので懐かしい。
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湯殿 屋根付き井戸 井戸の処から撮影 |
昔のお風呂 | 井戸の奥に水車小屋が |
そして旧菊池家の曲り屋の裏手に回って見た。
そこには旧菊池家の曲り屋と通路で御蚕神堂が繋がっていた。
はじめは御蚕神堂…何だろう!判らないままに撮影したが、後で理解した。…後ほど解説。
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5月だなぁ! 旧菊池家の曲り屋の裏手 |
御蚕神堂 | |
「子宝金勢様」を通り過ぎどんどん奥へ行く。山並みが見え遠野にいる実感が湧いてきた。
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子宝金勢様 | 炭焼き小屋 薪を割る |
小屋内は炭作りの土釜から煙がモウモウと… 出来上がった炭の保存小屋 |
園内の奥から戻り、遠野物語の語り手 佐々木喜善氏や遠野物語を世に出した柳田國男氏などの石碑がある処に戻ってきた。 それほど広い園内ではないので30分もあれば散策できたが、内容的には満足した。 |
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| | 旧菊池家住宅の勝手口 |
馬屋の中を覗くと地面より低く掘ってあり中に立つと天井が高く感じた。
現在は倉庫のように荷物が置かれていたが、当時は雪深い冬を越すために馬屋の中で世話をしたのでしょう。
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住居と馬屋の屋根の高さが若干違いがあり、その繋ぎ目には塩ビの波板で雨漏りを防いでいた。 軒下には大根の干し物や護摩が入ったような餅が保存食として吊るしてある。 |
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旧菊池家の住居部分の縁側で… | | |
旧菊池家の住居部分の表座敷 天皇陛下が使用したスリッパ 雨戸が閉めてあり暗い |
オシラサマ…素朴だが生活の中にとけ込んでいた民間信仰の一端が見れる。 御蚕神(オシラ)堂があり、中には娘と馬の恋物語で知られるオシラサマ千体が展示。 裸電球の照明があり外光が一切ない。 天井近くまでぎっちりと飾られているオシラサマを見ていると、気の弱い人なら背筋が寒くなるような緊張感と不気味さを感じる。 布には願い事が書かれてあり、書いている人の願いが伝わってきた。 |
四方の壁に… | …色とりどりの一千体のオシラサマ |
■オシラサマ伝説…昔あるところに貧しき百姓あり。
妻はいなく美しき娘と一匹の馬を養う。
娘この馬を愛して夜になれば厩に行きて寝ね、つひには馬と夫婦になれり。 |
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一度、屋外に出ました。晴天の日差しが眩しく感じました。そして再び、屋内に入ります。 ここは民芸品の製作などを実演体験できます。 ここでは遠野の「河童伝説」で木から河童を彫っている職人さんがいました。一つ一つ手作りです。 |
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屋根には草木も生えて… 河童を彫る職人 |
外に出ると陽光がまぶしく遠野の原野が心を包み込むような感じで癒してくれる。 一息して伝承園入口前に戻った。 喫煙場所が限られているから一服が美味しい…その一言で妻が止めたら…私は無言! |
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佐々木喜善記念館 |
■遠野物語…小説家・民話蒐集家であった佐々木喜善によって語られた遠野盆地〜遠野街道に纏わる民話を、
柳田が筆記・編纂し自費出版した初期の代表作です。 |
伝承館石碑 |
安全太郎の河童ちゃん!
人それぞれ心の故郷があり、年代、地域、育った環境、家族の構成から必然的に心の故郷は一人ひとりつくられる。
それらをある程度集約してくれるのが、日本各地にあるその地の思い出です。
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妻と顔を見合わせて思わず、ニッコリ!二人で遠野を共感して受け止める事が出来て良かった。 道路の向かい側に河童淵があるが、あまりにも多くの人が向かっているので、案内で少し離れた処にある、たかむろ水光園に向かう。 |
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