■ みちのくの雄島散策から瑞巌寺五大堂へ ■

帰宅し旅の準備にかかり、午後9時に自宅を出発。 5月連休で東北道の混雑は夜半に及ぶと予想が、予定通りに事が運ぶか心配したが、東北道は通常よりマイカーが多く、仙台付近では大変な混雑した。 特にPAは入口に車両の列が連なり入るのを躊躇した。 結局、休憩なしで自宅から仙台松島町まで走行した。


5月1日の午前2時半に仙台松島町の町営駐車場に入り、朝まで仮眠をとる。 早朝、5時前に目が覚めると、丁度、日の出の時間で慌ててカメラを取り出し、松島湾雄島での日の出を撮影。

松林から登る日の出

日の出の撮影に満足し、トイレや朝のコーヒーを飲みながら今日の日程を確認。 観光客が出る前に撮影をしようと準備。 妻は日の出の撮影が間に合わなくて悔しがっていたが…気を取り直して準備。 松島湾の町営駐車場のそばに雄島があり散策と撮影のスタート。

松林のシルエットも美しい

夏は海水浴で賑わう砂浜



渡月橋






■雄島…松尾芭蕉の奥の細道で有名なみちのくの雄島。 この島には、陸地から10mの赤い橋、渡月橋を渡る。 雄島には古くから文人が訪れ、多くの碑が残されている。 また瑞巌寺の前門として昔は修行僧が洞窟の中で座禅の修行をした島で、 その後を偲ぶかの様に108体の仏像が洞窟の中に掘り込まれている。

日の出の直後で日差しは低く明暗がハッキリして撮影には不向き。 逆光には思い切ってシルエットの映像も良いかも…と思いながら構図を考えて歩いた。 雄島に入り気が付いた事は松島一帯は岩が多い事です。 雄島も巨大な岩石の塊という感じ。 岩山に薄く堆積した土が覆い少ない土壌に松林が存在する。

渡月橋を振り返る

御島真珠大明神の社



松尾芭蕉が塩釜から舟で訪れた記録
橋から小道が登り坂に…





雲居禅師の座禅堂は寛永14年(1637年)、雲居禅師の座禅所として建てられた。 この辺りからの見晴らしも良くなる。 駐車場で車泊した人達が散策に来た。 皆さんカメラを片手に…若い人が多くワイワイがやがや話しながら一緒に歩くことになった。 日差しが強くなり明暗がさらに強くなる。5時半を過ぎて地元の人々の散策、観光客も含めて小さい雄島の中は結構賑やかです。 島の南端には奥州御島の頼賢の碑があります。(国重要文化財)

雲居禅師の座禅堂



奥州御島の頼賢の碑




双子島は小さい方の島が亀に似ている処から亀島。 細長い方の島が鯨に似ている処から鯨島と名付けられ、亀と鯨が並んだ姿から双子島と呼ばれている。 雄島の散策コースから見え、静かな波間に浮かぶ双子島が朝日でシルエットとなり綺麗に撮影できた。

若者が岩伝いに向こう側へ渡ったが年寄りは遠慮。連休の旅のスタートは好天気で旅が楽しめるように… 島の南側は樹木が少なく陽光が差して見通しが良く景観が鮮やかになってきた。 それにしても岩山の雄島に建つ俳句の碑の多いのには驚いた。 散歩道に並ぶ俳句は私にとって苦手の分野。読んでもなかなか理解できない。 それでも奥の細道と松尾芭蕉は知っているが…我ながら恥ずかしい思いがする。 島の入口だけ道が舗装してあるが島内は自然道で岩の上を歩いている感じ。

毘沙門島と布袋島





石柱に刻まれた俳句



双子島

双子島





瑞巌寺妙覚庵敷


シルエット部分、陽光が当たる景観、どれも空気が澄んでいるので景観が映える。 島の北側には視野が開け、ここから遊覧船の桟橋や五大堂が良く見える位置にある。 島の西側には岩山全体に修行僧が彫った像が今も残り、少し薄暗く不気味な感じもした。 岩のトンネルを抜けると渡月橋に戻り、丁度雄島を一回りしたかたちになった。







薄暗く不気味な感じ






所狭しにつくられた像のそばを通り…

若者のグループから撮影を頼まれ、2台のカメラに数枚撮影したが彼らの笑顔が印象に残った。 青春時代を謳歌している感じ。 駐車場へ戻る。およそ40分の島巡りたが陽は登り現在6時。

松島の散策マップで最初に雄島を選んだのは偶然です。 真夜中に到着し、とにかく仮眠したいと云う事で広い駐車場が気にいった。 ここは有料駐車場ですが午前8時からで、それまでは片隅に駐車できた。 自販機で暖かいコーヒーと家から持ってきたお握りで朝食を食す。






雄島の駐車場から松島駅前に来た。 ここで持参したマップと駅前の案内板と照らし合わせ歴訪の順番の再確認をした。 ここから五大堂まで2、3分の距離で小さいが駐車場がある。 この駐車場に車を置けば街中の観光は歩いて行ける距離です。 6時20分というのに満車寸前で滑り込みセーフ。

松島駅前は閑散としている景観でしたが… 駅前のロータリーはタクシーもいなくて静かでしたが…この後2、3分の処の五大堂へ移動したら地方ナンバーの車がいっぱい! 満車寸前に入庫出来ラッキー!…20台ほどのスペースが観光客で一杯に埋った。すでに観光をすませ瑞巌寺へ行く家族もいました。

駅舎の下り方向はすぐトンネル

駅前ロータリーは静か…

駅前交番




島に架かる橋は下が透けて見える。 五大堂は瑞巌寺守護の為の堂宇で、島全体が聖域となって、 島に渡るには身も心も乱れの無いように足元を良く見つめて気を引き締めるように、という立て看板があった。 中々人通りが切れなく暫く待ったが、待ったかいがあり五大堂の撮影ができた。 小島から小島へ赤い橋を渡って五大堂まで来た。誰もいなくて聖域に入った雰囲気。 誰も居なくなり思う存分納得のいく撮影。










■五大堂…平安時代初期に坂上田村麻呂が毘沙門堂を建立し、その後慈覚大師が瑞巌寺の前身、松島寺を建立し、 ここに五大明王を祀り五大堂と呼ばれるようになった。 現在の建物は慶長9年(1604年)伊達政宗が再建した。 大聖不動尊を正面に五大明王像を安置したことから五大堂と云われる。

関ヶ原の戦いが終わり徳川幕府が盤石の体制つくりをしている時期、五大堂を建立した伊達正宗公の胸中は…考えてしまった。 五大堂から見える島々の映像も楽しみました。



早朝に散策した雄島


松島の特徴ある小島
五大堂の隣には遊覧船の乗り場がある。 桟橋では乗組員が出航前の準備で忙しそう。 最後に五大堂を両側から撮影。


シルエットで見る五大堂
遊覧船乗り場と五大堂の間の広場

陽光に映える五大堂
早い時間帯でしたが撮影も順調に進んで満足。 この後は福浦島へ向かう。福浦島は五大堂のそばにあり、松島の島々の中で歩いて行ける島です。
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