■ 広島平和記念資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 ■

広島平和記念資料館は広島原爆の惨状を後世に伝えるための施設として開館。 東館(原爆投下までの広島市の歴史や原爆投下の歴史的背景に関する展示)と 国指定の重要文化財である本館(広島原爆の人的、物的被害に関する展示)に分かれている。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は 原爆被爆者に対する援護に関する法律に基づき死亡した人々や、その後に亡くなった被爆者を追悼し、世界平和を願う目的で建てられた。


東館から入り渡り廊下を通じて本館へ行く見学コースです。 最初に東館から見学。一つ一つ見学すると3時間位かかるが平均40分の時間という。 世界最初の原爆に被爆し多くの人的、物的犠牲を払う惨禍に見舞われた広島では、 戦後の早い時期から学術機関のみならず市民の手で被爆資料の収集が行われた。 そして所蔵資料の増加にともない、原爆の惨禍を広く世界にアピールするため、これらの保管・展示を目的とする広島平和記念資料館が建てられた。

東館

本館

原爆投下で停止した時計とその時刻

一瞬にして廃墟と化した市街地と人々の助け合う展示写真を撮影。 その後の映像と原爆ドームの実物大の複製が館内中央にあり、階段を上る度に様々な角度で見せてくれる。 さらに原爆投下前とその後の模型が展示されていた。 2階、3階と上がる度にその中央に復元原爆ドームが目に付いた。

展示写真 一瞬にして廃墟と化した市街地

廃墟のドーム

原爆投下前の模型

原爆ドームの復元模型
人々の助け合う姿

原爆ドームの復元模型

廃墟と化した広島県物産陳列館の模型

学術機関や市民の手で収集された被爆資料が展示されている。 核兵器に関することに目を背けず、現実を見つめてもらう為、現世界の核兵器の状況を説明するコーナーです。 原爆、水爆の爆発量が飛躍的に大きくなり、それが今の世界にこれだけある現実は被爆を体験した人しかその恐怖が判らないのでは?










私達が生きている地球を何百回も爆発消滅させる事ができる量の核兵器が現実に存在している。 世界の指導者もピンキリがあるから…

原爆は地上に落ちて爆発したのではなく地上上空580mで炸裂した。 人々の協力によって集められた原爆被害の物的展示物がある。
人影の石は銀行の開店前に待っていた人が放射能を浴びた形跡が残る石には人の影がそのまま残っていた。
黒い雨跡は原爆の放射能が爆発後に降った雨に混ざり、黒い雨となって家屋に染み壁に残った。
まだまだ多くの展示物があったが悲惨さが強すぎるのでWEBでは中止。
原爆の子の像が建立されるきっかけとなった佐々木禎子さんは白血病で苦しみ、二度と無いよう平和を祈って織った千羽鶴。

ここから本館

赤い球形が爆発地点

子供の三輪車

人影の石



黒い雨跡

苦しみながら織った千羽鶴

被爆煉瓦(複製)の展示

…リトルボーイと呼ばれた原子爆弾の模型

軍服





苦しみながら織った千羽鶴

本館を出た処にある記帳コーナーで海外の人が記帳しているのが嬉しくて撮影。 原爆、水爆の怖さはよくTNT火薬で換算されるが、その恐怖は放射能で、爆発後の見えない被爆の影響にある事を知る人は少ない。

一瞬に死を迎えるのと違い、身体を蝕む様な苦しさを味わう非情兵器がこの世に存在する。

年齢を重ねると、幼児、子供、若人に平和な世界が…と思う。 普通の人間が思う事ではないでしょうか!


国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は建築家丹下健三の設計。 地下2階構造で地下1階は情報展示コーナー及び体験記閲覧室が、地下2階には平和祈念、死没者追悼空間及び遺影コーナーが設けられている。

高い建物でなく地下に建てられた祈念館です。 公園エリアの景観に配慮した感じ。 広島平和記念資料館の出口でこの施設がある事を知り、急遽案内をたどって訪問した。 炎天下の中を地下に通じる空間に入る。 何か神聖な感じがする。 人気のないスロープを左回りで下に下に降りるがあまりにも静かな空間です。

祈念館入口

…8時15分のモニュメント










スロープの途中に、平和祈念 死没者追悼空間の案内がある。 最下層に着くと小学生達が警備員に「ありがとうございました」と挨拶して帰る所でした。 案内から、この空間は被爆後の壁画が表現され、その一つ一つが死没者の石で構成されている。と聞く事ができた。



中央の祈りのモニュメント


一つ一つの命が構成している壁面

外に出ると日差しが眩しく、初夏の現実に引き戻された。 再び平和の灯の処に戻ると修行僧と思われるグループがお祈りを捧げていた。 灯篭流しが行われる元安川の川岸と原爆ドームを撮影。



修行僧の祈り

灯篭流しが行われる元安川
元安川から見る原爆ドーム



改めて、平和の大切さを感じ対話の重要性を感じる。 腹が立っても喧嘩はない! 対話が一番!正攻法!それが判らない人間は動物にも劣る!

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