■ 岡山城 廊下門から天守へ ■
岡山城は別名、烏城、金烏城と云われ国指定の史跡です。 天守は再建で1966年に鉄筋コンクリート造り外観復元。
石垣の構成上、不等辺五角形をした天守は南北に比べて東西幅が倍以上あり、1階と最上階の屋内面積が大きく異なり、 南北方向から見ると塩蔵が西面に付属していることもあり、非常に安定した優雅な姿をしている。 上中下段に縄張りされた城郭の最も高い天守曲輪(本壇)は、北端に天守閣、中央部に御殿が有り、 宇喜多氏時代にほぼ全体が完成している。


お婆ちゃんの家から岡山まで山陽道を利用して1時間ほどの移動で到着。 城の駐車場が満杯で後楽園の駐車場へ移動したらガラガラで無料でした。
後楽園は岡山城と川を挟んで、城郭を囲む一角にある。後楽園の外周は遊歩道の散歩道になり、此処を通って岡山城に向かった。 暑い日差しの中、木陰道をのんびりと進んでゆくと岡山城に渡る橋に到着した。 橋上から見える岡山城は烏城とも云われ黒と金の縁取りが目立つ巨大な天守でした。

駐車場の後楽園案内図



旭川
旭川に沿って遊歩道を通り岡山城へ

月見橋

岡山という名の地に建てら月見橋から段々輪郭を見れる。 歴代の城主の家紋と天守を下方から見上げて撮影。ここは大手門の反対側で廊下門から入って行く。 宇喜多氏、小早川氏、両池田氏の家紋が石碑がある。 岡山城の歴史を戦国時代から明治期までの変革を紹介してある。 熟読してさぁ!入城!



家紋の石碑



廊下門

岡山城の歴史を今に…

吹き出た汗を拭い一服してサァ!出発。先ずは廊下門から入城。 廊下門脇の石垣そして石段と塀が情緒が増す。此処は本丸中段で広いエリアです。 表書院のあった場所で江戸時代に拡張整備された。 ここ本丸中段の処、二箇所に宇喜多時代に造られた石垣が地面下にある。江戸時代に本丸中段として土盛りした。

城郭案内

廊下門に入る

掘削された宇喜多氏時代の石垣
復元した廊下門

ブロックで屋敷跡の区割りが表現

表書院の中庭にあった泉水

■泉水…表書院の中庭にあった泉水を復元してある。井戸から備前焼の土管で給水する仕組みですが今日は単なる水溜りのよう。

■月見櫓…本丸構成の上中下段の中段目、中段の位置に池田氏が城郭整備時にともない1620年代に建築。 構造は外部からは二層に内側からは地下を入れて三層に造られ、戦時構造でありながら平時の月見の鑑賞にも使える多用途的な建築です。

■穴倉は香川県産の切石で周囲を囲み、幅3.8m、奥行き2.9m、深さ2.3mあり非常用の食糧を貯蔵しておく所です。 穴倉のそばには台所にあった石で造られた流しがあった。 流しには排出口もあり、当時は木枠の上にのっていたのではないか。 月見櫓から見る表書院は門上への廊下門がある。 中段の城郭を取り囲むように多聞櫓跡が城郭を囲っている。

月見櫓

穴倉

廊下門

多門櫓跡から見る天守閣
穴倉

流し

月見櫓から見る中段の表書院跡

多門櫓跡

岡山城の大手門方向から再入城します。 不明門から入城したため、大手門の景観は撮影してない。 そこで大手門方向に一度下りてみようと行ってみた。

大手門方向から下段の城郭内の下馬門跡を抜けて折り返すと中段の城郭の入口、南西隅の大納戸櫓跡櫓台の高石垣が現れる。 Uターンするかたちで石段の上に鉄門跡がある。中段の城郭正面の虎口で切妻造りの櫓門で、一階部分は鉄板を張り付けた堅固な門であった。

鉄門跡から大手門跡へ

鉄門跡から天守曲輪(本壇)の高い石垣が…
鉄門跡

鉄門跡から不明門

鉄門跡から見た不明門、櫓門式の石垣は高石垣となり撮影。 今は土塀になっているが、当時は不明門から本壇南面方向へ多聞櫓でつながっていた。 土塀は単なる土壁ですが多門櫓は長屋形式の建物で石垣の上に防壁と城郭の施設の主要な建物を防備する形で建てられた。

鉄門跡から中段城郭内へ入る。石段を登り右に曲がると再び表書院の礎石がある中段へ上がる。 ここでUターンする形で曲がると不明門が正面に見える。 本壇への正門である不明門は明治の廃城後、取り壊され、昭和41年鉄筋コンクリートで復元された。 本壇全体の入口を固めた渡櫓門形式の大型の城門だが、通常は閉ざされ北端の天守付櫓西側からの渡り廊下を使用した。 ボランティアの方が観光客の案内説明を行っていたので、一緒に聞いてしまった。



不明門


日差しが強く、日陰を求めて不明門の下で少しばかり休憩!持参した水が美味しい! 登りきった所で不明門を撮影。戦時は門を閉じてこの窪んだ部分に土砂を寄せ門が開かないよう工夫。

天守閣の礎石(移設)天守閣が元の位置に鉄筋コンクリートで再建されたため、その礎石を移し、元の通りに配置してある 天守曲輪(本壇)を左手方向に進むと天守閣が見えてきました。

休憩後、天守曲輪(本壇)へ

不明門から天守曲輪(本壇)

要害門


移設された天守閣の礎石

天守

岡山城の姿が見えた。印刷物やWEBで見るものと実感。私もいろいろな形で撮影! 付櫓の塩蔵の方向から撮影。本来の出入口は付櫓の塩蔵で石垣正面の入口は観光用。 妻が入場券を購入している時に撮影。入口から御殿のあった芝生のエリアも撮影。



岡山城の歌を歌った詩の石碑

天守閣
付櫓の塩蔵(左端)と天守閣

本来ここに入口は無い

黒漆塗りの板がはめ込まれた外壁が特徴の天守閣。 アクセントは屋根に金箔を貼った鯱鉾や瓦が葺かれ、黒色に金が映えて非常に美しく見える。 戦前まで国宝とされていたが戦災で焼失し、広島城とともに非常に残念である。
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