■ 軽井沢見晴台と県境の熊野皇大神社を散策 ■
旅のプランは金曜日の夜半に出発する予定でしたが、仕事の疲れが残り、早めに就寝して翌朝午前5時に自宅を出発した。 関越道を練馬ICから上越道の碓氷軽井沢ICまで、車の流れは順調で快適なドライブでした。 軽井沢町までは擦れ違う車がほとんどなく、街中に入っても車は疎らで、街中を散歩やジョギングする人が目立った。


午前7時に到着! 今回、軽井沢の奥の見晴台を目指す。商店街はオープン前で静かな街並みです。 駅前から旧軽ロータリーで右折し、二手橋から細い道を右方向に登って行く。 山道は街の人の散歩道でもあり、狭いので注意して進んでいくと山麓は霧がかかったような景観に変化した。

 午前7時 見晴台入口門

門の先は…
振り返った映像

…濃霧

見晴台広場は樹林が濃霧に覆われ幻想的な雰囲気です。 この様な映像は普段は見れないので映像に残す。 最奥まで向かうとキャンプする人に出合った。周囲にキャンプ道具が並んでいる。 聞くと、大学生の夏休み旅行で、自由気ままに旅を楽しんでいる。 私の大学時代は全学連の共闘時代で、現代とは全然違う。



群馬、長野の県境の表示台


広場の端が見晴台だが下方は霧に包まれて何にも見えない。 しかしこの朝靄のお蔭で幻想的な映像が撮れた。 広場中央に群馬、長野の県境の表示台がある。 もう少し時間が経過すれば眺望が良くなるかも?付近を散策した。 案内板には、関東平野、上毛三山(妙義山、赤城山、榛名山)や信州の山々の起伏が続き、遠方には北アルプスが遠望できる。 眼下には軽井沢高原の美しさも堪能できるとある。






後から来たグループが眺望が無いからすぐ帰った。 屋根のあるお洒落な休憩所にノートがあり、家族やグループの訪問の思い出の記録が書かれていた。 何冊かありページを広げた。 1か月前のノートに見晴台からの景色を描いたスケッチがあり、良く描かれているので映像に残した。 この様な情緒的なところが軽井沢の特徴かも…。 詩聖タゴールの像があり説明を見ると、アジアで初めてノーベル文学賞を受賞したインドの詩人で、大正5年に軽井沢に訪問した教育者と知った。 40分ほど経過したが朝靄はとれず次の目的地に向かった。

展望不可

詩聖タゴールの像
見晴台からの景色を描いたスケッチ

見晴台手前の側道に駐車してまま、古径を20m程昇りきった峠に熊野皇大神社があり、 大きな樹木が道路を覆ってちょっとした休憩処の雰囲気です。
社殿は群馬県安中市と長野県軽井沢町にまたがり、参道と本宮の中央を県境が通っている。 足元の石畳に県境の指標が埋めてあり、峠を境に二分されている事を実感!

峠に熊野皇大神社が…

参道敷石に県境マーク

随神門

随身(信州側の那智宮殿)
熊野皇大神社入口



随身(右大臣)

門前、両側に一対の石の風車(家紋)
長野県側は熊野皇大神社で社宮は3つある。本宮には伊邪那美命、日本武尊、長野県側の那智宮は事解男命が祀られている。 群馬県側の新宮には速玉男命が祀られている。

その為、神社を守護する宮司も2人いて、それぞれ神社のお祀りをおこない、御祈祷、お守り、社務所も別になっている。 本殿前には群馬県側と長野県側のそれぞれに本坪鈴と賽銭箱が置かれている。
熊野皇大神社
本殿に二つの賽銭箱…日本珍風景

群馬県側の碓氷峠熊野神社

長野県側の熊野皇大神社の拝殿
群馬県側の新宮の拝殿



見晴台と歴史探訪を合せて楽しむ事ができた。 有史以来続く神社が真っ二つ?身近にある境界の不思議は大いに勉強になった。 見晴台の展望はまた次の機会に…、そして軽井沢の古い歴史を知ることができた。 幸先の良い旅のスタートをして、白糸ハイランドウェイを通って浅間山へ向かう。

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