■ 浅間山 鬼押出し園、産直売店、草津温泉へ ■

鬼押出し園は群馬県吾妻郡嬬恋村にある公園で、一帯は1783年(天明3年)に浅間山が噴火の際に流れ出た溶岩です。 この噴火の最後に流出したのが鬼押溶岩流(溶岩質が通常のものと異なる)です。 後半は浅間山山麓の産地直売所に寄りトウモロコシを味わい夏の花を楽しんだ。 今回の旅は会社の契約保養施設、中沢ヴィレッジを起点にアチコチ観光をする。 草津温泉では街中を散策したり、温泉とビールを楽しみたい。


六里ヶ原休憩所から約5分で鬼押出し園に到着。 駐車場には六里ヶ原休憩所で見かけた車が数多くある。 鬼押出し園の前半は園入口前の遊歩道から浅間山を眺め、表参道の惣門から奥の院参道の見晴台へ向かう。

歩道橋から浅間山を…

観光センターの後は草津白根山方向

浅間山観音堂の表参道の惣門
歩道橋から鬼押出し園

浅間山の姿が変わった

売店の鬼の人形を撮影して出発!

リュックには二人ともペットボトルとタオルを入れて準備万端…それでも最初から日差しが強くて難渋しそうな予感。 此処からは浅間山、黒班山、東篭ノ登山、湯の丸山と続く山並みを眺望できる。 お年寄りと一緒に孫達のグループが多く目立つ。 孫は行ったり来たり、はしゃいでいるけど大丈夫かなぁ! 溶岩がゴロゴロしてるから転ぶと大怪我する。 惣門は東叡山寛永寺(東京上野)の学問所の表門を移築した。

惣門



草津方面の眺望
惣門の先…



奇岩が続く

溶岩の奇岩の形がいろいろ変化するのが楽しみで撮影枚数が多くなった。取捨選択するのも大変だ。 浅間山山麓に浅間火山博物館が良く見え、右手には浅間山観音堂も見えてきた。 水盤舎は浅間山の地下水を引いており、非常に冷たい水が出ている。



浅間火山博物館



浅間山観音堂

水盤舎

表参道の終わりに水盤舎に到着。緩やかな起伏で多くの老若男女で賑わっている。 右手に行くと観音堂へ、私達は左手の奥の院参道に向かい見晴台を廻って観音堂に向かう。 人が少なくなり静かになった。子供達の声が聞こえないと静寂が漂い、急に夏の日差しが強く感じた。 奥の院、見晴台の案内板から奥の院、見晴台へ180m、奥の院参道一周1200mとある。

奥の院へ

噴火時の避難所

鐘楼堂

奥の院、見晴台の案内

自然の造形、奇岩

黒班山、東篭ノ登山、湯の丸山方面は冬はスキーで賑わう湯の丸スキー場がある。 とうとう前後に人の気配がなくなった。三脚を立ててノンビリ撮影に没頭。 奥の院には炎観世音菩薩堂と碑が設置されていた。 炎観世音菩薩堂の処で喫煙できたので、ここで小休憩。 炎観世音菩薩堂設立の案内で経緯が記され熟読した。 記念撮影したり、浅間山が近くに見えノンビリした。水分も補給して再出発。







炎観世音菩薩堂設立の案内
黒班山、東篭ノ登山、湯の丸山



溶岩にびっしりと張り付いたコケ?

奥の院 炎観世音菩薩堂

奥の院炎観世音菩薩堂から見晴台、浅間山観音堂へ向かう。 浅間山観音堂は東叡山寛永寺の別院で、昭和33年の噴火犠牲者の方々の冥福を祈って建立された。 御本尊に寛永寺伝来の聖観世音菩薩が厄除観音として祀られている。
奥の院参道は人通りが少ない。 浅間山が眼前に迫り、見晴台での眺望を楽しみに散策する。 散策道が低い位置を通っているので周囲の景観は自然が造り出した溶岩と僅かに自生した低い樹木だけです。 見晴台は溶岩の高所に自然を残した形で、休憩処のように屋根付のベンチがある。





見晴台の看板が突然目の前に…

見晴台では水分補給の大休憩。 靴を脱いでベンチに腰掛けるとさわやかな風があたり気持ちよい。 20分位の間に2組が来ただけで付近は静寂そのもの。
鬼押出し園の由来は1783年(天明3年)の浅間山の大噴火により生成された自然の芸術です。 火口で鬼が暴れて溶岩を押し出した。…という当時の人々の大噴火の印象が鬼押出し園の由来です。

見晴台からの眺望

草津白根山方向の眺望


見晴台から再出発、自然の造り出した眺望を楽しみながら歩いた。 人の声が聞こえるようになり、浅間山観音堂の屋根が見えてきた。 賑やかな子供達の声が園内に聞こえてくる。

いろいろな形の避難所



観音堂が…

鐘楼堂は自由に撞けるので列ができて音が溶岩大地に響いている。 鐘楼堂から橋を渡って本堂へ入ると境内前に溶岩大地が広がっている。 高台にある浅間山観音堂に参拝し、堂内の周囲を回ると四方の眺望が楽しめる。 ベンチで休憩し新鮮な牛乳を飲んだ。

鐘楼堂

観音堂から水盤舎、そして浅間山の眺望

群馬、吾妻渓谷方面の眺望

裏門コースで駐車場に…
観音堂へ

浅間山観音堂

鬼押出し園の入口方向

帰路のコースは舗装してあり多少のアップダウンはあるが子供達も楽しそう。 11時を過ぎて日差しが更に強くなった。 同じ形が無い溶岩の奇岩が美しい形を見せてくれる。 帰りのコースの目玉はヒカリゴケ、石割の松の撮影です。 ヒカリゴケの処では子供達や大人が順番で行列状態です。 もちろんカメラもスタンバイして妻にも撮影の仕方をアドバイスしながら…。






順番がきて真っ暗な岩の隙間を覗くとヒカリゴケが見えた。 AUTOで撮影後、ストロボを使って撮影。ヒカリゴケが光に反応して綺麗な緑黄色に輝いていた。 妻と共に何枚か撮影して次の人に場を譲った。
次は石割の松ですが、道端に案内が無ければ判らないような場所でした。

岩の隙間にカメラを入れて…

溶岩を割りながら自生した赤松
ヒカリゴケが綺麗な緑黄色に…

駐車場に12時半頃に戻り、お昼の時間帯で駐車場の隣のピクニック広場に向かった。 持参したお弁当と保冷庫から数種類選んで、広場の日陰のベンチに向かった。 涼しい風が吹く中のお弁当は格別の美味しさがあり、食欲が増す。 今朝の朝刊を持参したので、新聞を読んだり林の中で心身のリフレッシュをした。

草津温泉へ出発! 途中、妻の希望で産地直売所に寄った。 大根、ナス、きゅうり、かぼちゃ、豆類、他いろいろ夏野菜が並んでいる。 焼きトウモロコシの醤油の匂いが…。 さっき昼食したのに、また腹が減ってきた。 私は駐車場の奥に花が咲き乱れていたので、買い物は妻に任せて撮影を楽しんだ。 花は直売所の人が手入れしているという。


撮影が終了して、お店を見ると妻がいない! お店を一周すると片隅で浅漬けをつまみながらお茶を飲んでいた。 そばには千葉から来た母娘と談笑している。 母娘は毎年、ここの産地直売所に来て夏野菜の購入を楽しみにしているという。 お店の人が旦那さんも一緒にどうぞ…結局、買い物は日持ちの良い野菜を新聞に包んで貰い購入。








思わぬ時間を取ったが、これも旅の楽しみの一つで妻も満足でした。 ひと昔、月に2回ほど通っていた草津温泉に到着した。 草津では無料の温泉が楽しめるが、その中で楽しみにしていた地蔵の湯が改装されたと聞いて久しぶりに覗いてみた。

以前はここは旅館があった記憶があるが現在はミニ公園になっていた。 不況の波がここまできたかを実感。 旧地蔵の湯屋跡には足湯が出来、地蔵の湯屋は新しく造られ、中に入ると脱衣所と湯舟は同じ処にある。 盗難防止の為と聞いたが、情けない日本になったなぁ〜!

ミニ公園

地蔵の堂
新たに造られた足湯は賑やか…

駐車場だった所に新地蔵の湯

地蔵の湯は隣から自墳する熱い温泉をそのまま地蔵の湯に引き湯していたが、 今回、入浴したら温度が低く、湯船にはチョロチョロの出湯で、 昔の源泉かけ流し、本物の湯のイメージが一瞬にして吹き飛んだ! 草津温泉のイメージが一つ壊れた。

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