■ 国指定特別名勝 六義園 ■

明治時代、三菱創設者の岩崎弥太郎氏の所有となった六義園は、昭和13年に東京市に寄付され、一般公開され、昭和28年に国の特別名勝に指定された。 文化財保護法により、ペット連れの入園はできない。
ここから正門の反対側にある吹上茶屋に向かって散策する。 茂みのある小道を通り過ぎると吹上茶屋の裏手にでた。


反対側から見る庭園も紅葉と灯篭のある池とマッチングする景観です。 吹上茶屋には老若男女のグループが賑わっている。 茶屋の奥を覗くとモミジの紅葉が鮮やかで緑と良く合う。 もうすぐ紅葉美で観光客が多くなるでしょう!

藤代峠の下り





吹上茶屋

若いカップルも…

正門で同時にスタートしたボランティアガイドの案内しているグループと擦れ違い! この時期は松の冬の準備、植木職人が松に藁を巻いている。 吹上茶屋から滝見茶屋へ向けて散策するが、高い樹木に覆われた感じで周囲が暗くなり都心とは思えない雰囲気です。 岩から流れ出る清水は、以前は千川上水から引いていたが、地下鉄工事で出なくなり、現在は井戸水を使っている。 千鳥橋は珍しい土橋で、瓦が使用されている。



流れ出る清流

見る角度でいろいろなものを連想させる岩




千鳥橋

滝見茶屋ではベンチに寝ている人がいて、静寂の中に流れ落ちる水音が楽しめ、長閑な雰囲気です。 千鳥橋の下には色彩豊かな鯉が泳いでいる。 薄曇りで日射しが出たり、隠れたりで樹木の紅葉が今一です。 昼なお暗い樹林から明るい庭園を眺めると、洞窟から景色を見てる感じ。





千鳥橋から蓬莱島を…


千鳥橋から吹上茶屋を…

園内マップでは玉藻の浜と云われる処から、蓬莱島と吹上茶屋が見えるが、ここからの景観も抜群だ! 蓬莱島は神仙思想を主題とした石組の一種で、典型的なアーチ形の洞窟石組の島です。 池の周囲はいろいろな形に造園され、磯のように、浜のように、湊のように美しく造られている。 まさに回遊式庭園の醍醐味を感じる。 築山の小舟や屋形などさりげなく置かれ、尚、繊細な日本の美を感じる事ができる。

蓬莱島

蓬莱島

鴨の小屋
吹上茶屋



小舟と小屋

常緑樹の中に鮮やかな紅葉が見れるところでは、あぁ!来て良かった、初秋の景観が楽しめた。 足元や林間の中から、時々日差しが出た瞬間が紅葉を楽しむ時間帯です。 日差しを通して見る植物の色彩は時として極彩色にも感じる。










園内を一回りして、入口の内庭大門の休憩所で小休憩、園内マップを拝見すると、散策したコースは内周りしただけで、外周に樹林の道があった。 順光でみる紅葉や逆光で透き通して見る紅葉を探しに外周を散策する事にした。 外周はコースは紅葉だけでなく新緑を感じさせてくれる景観も楽しめそう。 小道で佇み、しばし日射しが出るのを待ったりしながら、こんな景観を楽しめた。

つつじ茶屋の景観 紅葉したモミジ

緑のモミジ

つつじ茶屋




つつじ茶屋

つつじ茶屋では老夫婦が昼食、ここから心温まる微笑ましい姿に見えた。
■つつじ茶屋…明治時代、三菱の創業者の岩崎氏の所有の頃に、つつじの木材で建築された東屋は戦災から免れ、今その稀な姿を見る事ができる。 秋には、紅葉したモミジと常緑樹と重なって美しい景観を見せてくれる…来週が見頃かも!
散策の最後は心泉亭、有料ですが部屋を襖で仕切り休憩もできる。中を覗くと誰もいなかった。

都内にいるとは思えない



心泉亭




内庭大門へ
内庭大門をでて正門前に戻ると多くの人々がいる。 時間を見ると午後1時半、時間に余裕があり、旧古河庭園に向かう。 その前に一服!この喫煙を美味しく味わった。
inserted by FC2 system