■ 鮮やかな紅葉の境内と何だろう?…未来心の丘 ■

耕三寺上段の境内は今、真っ盛りの紅葉。 最高潮の映像を撮る為に団体と距離を置き撮影。と云いながらフェリーの時間が気になってしょうがなかった。 大三島から大崎上島へのフェリーは15:50が最終便で、これを逃すと大きく迂回をしなければならない。 本堂境内の東側には八角円堂、銀龍閣、茶祖堂があり、 その間が庭園風の散策路になって紅色の紅葉が鮮やかでした。

陽のあたらない処、逆光の処、直射日光の処と様々な色彩に変化する葉が美しく、特にもみじは今年一番の色付きでした。 散策道が銀龍閣を巡るようにあり紅葉が楽しめる。




茶祖堂

銀龍閣(国有文)


国登録有形文化財とは…1996年の文化財保護法改正により創設され、 文化財登録原簿に登録された有形文化財のことで、大戦以降の日本では、急激な都市化の進展により、 近世末期や近代以降の多種多様な建造物が、その価値を認識されないまま、破壊される事が相次いだ。 消滅しつつある近代の建造物の保護にあたり、重要文化財指定制度では不十分であり、 幅広く保護網をかける必要性が認識され、重要文化財指定制度を補うものとして、 登録された物件を登録有形文化財と称する。





前方に見えるのが孝養門の東回廊

紅葉の林間から救世観音大尊像が…



八角円堂






秋を満喫する景観を撮影して一番気に入った場所が孝養門の東西回廊の前でした。 朱色の建物と紅葉が競演しているようで構図も申し分ないと思う。 しかし耕三寺のWEBでフォトギャラリーコーナーに掲載されていて、少しがっかり?
別の視点で上段の境内から中段の五重塔を撮影。 一通り見学も終了し中段の境内に下りる。 観光客も途切れることなく相変わらず賑やかです。



法宝蔵

現在14時26分。フェリーの時間が15時50分、残り差し引き1時間少し。 下段の境内に下りてミュージアムショップに寄り、中を覗いてみた。 ショップ内に未来心の丘の映像や紹介コーナーがあり愕然とした。 …紅葉に気をとられてまだ見学していない処があった。

残りの滞在時間は30〜40分。大急ぎで再び上段の境内まで上がる。更にその上の未来心の丘に向かって小走りで…

何だろう?…未来心の丘
耕三寺博物館が芸術活動の一環として取り組んだ「未来心の丘」は、広さ5000m2におよぶ白い大理石の庭園で、 大理石はすべてイタリア、カッラーラで採掘し、コンテナ船で運んできた。 丘にそびえ立つ大小様々な形をしたモニュメントや広場、道…、自然との調和を考え、 自然と一体となって楽しめる空間です。…(案内書より)

お寺、博物館の景観が一変して白亜の丘が見えてきた。 そよ風の路は未来心の丘への入口にあたる処で、 ここから中腹の丘まで緩いスロープの道があり身障者の車椅子でも楽しめる。 そして未来心の丘は一つ一つに名前があり、仏法の解釈も付けられていた。





未来からの炎
そよ風の路



未来からの炎…仏法の解釈では、東南方を護る「火天(かてん)」の炎で、善の炎はなにを焼き尽くす。 と書かれていました。…撮影角度が変わると日差しの影響で造形美が変化。










二鬼の庭を右に見ながら未来心の丘を上がる。向こうにはカフェ・クオーレが見えてきた。 そこが丘の麓です。 カフェ・クオーレの手前で、右上の光明の塔を見上げると、逆光の真っ黒な映像が撮影できた。
二鬼の庭

光明の塔


光明の塔…仏法では「日天(にってん)」が放つ光(希望)の塔を記されているが、西に沈む太陽に合掌という表現が ぴったりの逆光の真っ黒な映像が撮れた。
若いカップルが手を繋いでこの階段を上って行った。まるで教会での結婚式のように見えた。此処で二人は愛を誓う!

仏法では大きな声で歌ってみようとあり、ここでは若い親子連れが楽しい遊園地! 子供達が母親の見守る中、大理石の石の上で飛んだり跳ねたりして遊具のように遊んでいた。



そよ風の路…振り返って撮影

亀玉の舞台

光明の塔…妻提供


カフェ・クオーレ
光明の塔

未来心の丘



私は人影を大理石で隠して撮影!

カフェ・クオーレはデザインがヨーロッパの白亜のお城のような建物で、白亜の大理石を惜しみなく使用し、 地中海をイメージしたような錯覚を覚えた。店内も大理石がふんだんに使用され柱なども格調高く見える。
風の四季はカフェ・クオーレ前にある大理石の彫刻で、四角い大理石を美しい曲線で現している。 同じものでも陽光の角度で全く別の質感が味わえる。 日差しで大理石が眩しく、快晴の日はサングラスが必要。 また、雨の日は滑りやすいかも?

風の四季











二鬼の庭を見ながら下って行く

フェリーの時間が気になってしょうがなく撮影もそこそこに丘を下りる。 現在午後2時40分過ぎ、フェリーの時間が午後3時50分。 後1時間しかない。

孝養門の飾り

本堂の飾り

駐車場に戻る途中、お店でマネキン人形がご挨拶!たちばな屋のお店番です。良く見ると娘さんの顔でなく、おばさんの顔でした。 この時の時間が午後2時46分。

とにかく時間がない撮影になった。 所構わず撮影したので、どれがどれだか判りにくくなりWEB編集に苦労した。

駐車場に戻って午後3時に出発。 生口島南ICから入りしまなみ海道を走行。…と云って慌てて事故は起こしたくない。
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