■ 日光東照宮 陽明門へ ■

今回の旅は日光東照宮の歴史を探訪。 早朝の午前5時半に自宅を出発。日光の寺社がオープンする時間が8時の為、それに合わせて歴訪する。 道路はこの時間帯はゴルフのマイカーが多いが時期的に少なく混雑無く順調に走行。 東北道を宇都宮ICでおり一般道の景観を楽しみながら走った。 2008年に歴訪した時、中途半端に終わって、今回はリベンジです。

駐車料金は一日500円。先着は少なく数台。気温が−3度で吐く息が白く、日陰は余計に寒さが身に沁みる。 防寒対策をし石段を登る。石段は二つに折れていて一気に登ると真正面に東照宮が見え両側に輪王寺がある。
日光東照宮前の市営駐車場に8時に到着

石段の途中にお地蔵さんが…

駐車場の石段を登ると正面が日光東照宮




輪王寺 三仏堂(本堂)入口

正面の東照宮へ一直線…まだ観光客の姿は見えないが、出逢うのはお坊さんや境内のお掃除をする人達でしす。 気軽に「おはようございます」の挨拶も凛とした空気の中、気が張っているよう。 雪が路肩に除けられ凍結しているので自然に中央を真直ぐ歩く形になる。

三仏堂(本堂)入口 輪王寺本坊

日光山輪王寺の三仏堂は、平成19〜30年まで、約50年ぶりの大修理中で仮囲いで覆われていた。 三仏堂は前回、歴訪時にうまく撮影できた。 今回は徳川三代将軍「家光公」の廟所の大猷院へ初めて歴訪します。 日光山のほとんどの堂社を現状の形にしたと云われる家光公の御尊像が輪王寺大猷院にある。


東照宮の入口に到着。雪は除雪されてるが、樹林が多くなると日差しが届かず、融けずに凍っている。 東照宮の石鳥居に葵の御紋と鳥居の上方中央に東照大権現が際立つ。 右手から若者達が3〜4人出て急だったのでびっくりした。若者達から元気な「おはようございます」の声が 境内の中に響き渡ったのが印象に残った。

石鳥居

表門(仁王門) 拝観券は1300円
東照大権現の扁額

前回訪問時、観光客から世界遺産になってから入場料が一気に値段が上がった。と云う不平を聞いた事を思い出した。 入口に警備員が2人いて観光客は4人連れの若者達が先に行った。 特に映像に人を写したくないから時間的には丁度良い。 一枚一枚慎重に構えて撮影。

表門は両側に仁王像が安置



苔むした石灯篭も年代を重ねた様子が判る
仁王門の装飾



五重塔

日光東照宮の石鳥居をくぐり左側にある五重塔は一度火災で焼失したが1800年代初めに再建された国重文。 今回は三脚を使用したので上手く撮影できた。そして表門をくぐり左側に神厩舎がある。 神厩舎はご神馬をつなぐ厩で、猿が馬を守るとされているところから神厩舎には8面の彫刻があり、 その中に有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」の彫刻がある。


五重塔

神厩舎は長い年月を経て全体が歪んでいた。馬の厩舎上部に物語として人生の教訓が飾られている。 「見ざる・言わざる・聞かざる」という言葉が有名ですが、人生の教訓が飾り細工で8枚に分けて彫刻されている。 一つ一つに先人の教えが込められているので紹介します。
(厩舎前の看板から引用)

三神庫の一つ下神庫

神厩舎全景(国重文)
1.母猿が子猿の将来に思いをはせる。
子は母を信頼して、顔をのぞきこむ。

3.ひとり立ちの前の猿。まだ座っているが
飛躍を期す。(じっくりと腰を落ち着けて、
これからの人生を考える。)

5.人生の崖っぷちにおいても、励ましてく
れる仲間がいる。(崖っぷちに立たされた
猿、しっかりと足元を見つめる。)

7.結婚した二匹の猿。力を合わせて人生の
荒波を乗り越える。
2.子供のうちは悪いことを「見ざる・言わざる・聞かざる」がよい。

4.青雲の志を抱いて天を仰ぐ。(若いうちは可能性が多い、望みを大きく持って上を見る。)|

6.恋に悩み、物思いにふける猿。(恋愛中?やがて良き伴侶を見つけ結婚することになる。)|

8.妊娠した猿。やがて子が生まれ母になる。最初の場面に戻り、新たな人生が始まる。(やっと親の苦労がわかる。)

三神庫(国重文)は表門を入ると右側(下神庫)、右正面(中神庫)、右正面奥(上神庫)にある。 これを総称して三神庫という。この庫には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使われる馬具や装束類が保管されている。 千人武者行列をニュースの映像で見かけるが、それらの道具が此処に保管されている。

下神庫

上神庫
中神庫

巫女さんが…

観光客が増えてきたが境内は静寂感が漂い巫女さんの箒を掃く音が境内に響く。 陽明門前の石段の下は撮影ポイントがあり、写真屋さんの三脚が立ててある。 此処まで鳥居から表門、三神庫、神厩舎、内番所、御水舎、輪蔵と見てきた。 早起きは三文の得と思った。

内番所

輪蔵
御水舎

日本一運気が強い処から撮影

陽明門前に到着。観光客が少ないので満足する映像が撮れた。 日差しが十分でないのが気がかりだが限がない。 撮影は最初は手袋をしていたが、人間夢中になると一心不乱と言うか、 手袋無しで夢中になった。お参りする度に手袋を外すから最終的にカメラバックにしまった。

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