■ 坂下門から家康公御墓所東宮へ ■

御祓いをして参拝、新鮮な気持ちで家康公御墓所へ向かう。

廻廊の眠り猫のある坂下門へ、門前の廻廊にある眠り猫を鑑賞し、その後ろ側にある雀の彫刻も合せて見学した。 眠り猫と雀にはいろいろな解釈があるようですが…私達は先人が残した文化遺産を素直に受け止めれば良いと考えている。

坂下門から家康公御墓所まで石段で上方向に向かう。 位置は御本社の後に回り込むように登る。 石段が当時の土木技術で敷かれているが、綺麗に組まれ早朝の樹木の間から陽光が射し、静寂な雰囲気が漂う。
廻廊の眠り猫

坂下門
眠り猫の裏側にある雀の彫刻

坂下門の扉
石段と石柵…東照宮の建築の見所で、各石段、各石柱はすべて一枚岩を使う。…案内の看板より
「人の一生は重荷を負うて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず」…東照宮御遺訓の看板より


曲がり角で振り返ると坂下門…






唐銅鳥居の右に御宝殿があり、その奥に奥宮拝殿がある。 参拝をする社殿で建物全体が銅版で包まれ、その上に黒漆が塗られている。
…1683年唐銅鳥居に変更(案内の看板)

御宝殿…1654年に全体を青銅で覆い…→

奥宮拝殿

拝殿から鋳抜門が透けて見える
鳥居に到着

朝廷から家康公に送られた文書が収めてある



拝殿

拝殿奥宮は華やかさは無いが重厚な建築で、お賽銭を入れ参拝し、その奥には鋳抜門を見る。 後に人の気配がしたので場所を譲り、右方向に回り家康公御墓所に向かう。
拝殿奥宮は四角形でやや奥行きがある。石畳を進むと鋳抜門が見え、 入口両側には想像上の動物が門前を守護しているように鎮座している。

拝殿奥宮から鋳抜門へ

想像上の動物が門前を守護
鋳抜門

鋳抜門

家康公御墓所は正面に鋳抜門、墓所を取り囲むように石柵がある。 墓所前に青銅製と思われる鶴と亀があり、中央に高く聳える墓所があった。 案内書では以前は木造だったものを石造りに改め、さらに唐銅製に造り替えたとある。






石柵の後ろに回りこみ再度、宝塔を撮影。 周りは樹木に覆われ、この一角が神聖な場所に感じる。 樹木の間からこぼれる日差しが時々視野に入る。
叶杉(かないすぎ)…諸々の願い事をこの祠に向かって唱えると、願い事が叶うと云われる。

叶杉 奥宮拝殿全景

後から来た観光客に追い越されても、案内板や説明を聞きながらの見学は妻も納得した様子で記憶に残る見学になった。 奥宮の参拝が終わり、再び御本社のエリアに戻った。 時間に余裕があり境内を再散策。 二人でキョロキョロしながら境内を回る。 陽明門をでて中段の境内で、残るは鳴龍で有名な本地堂の見学。

本殿、石の間、拝殿 本地堂

■ 本地堂(鳴き龍)…堂内は撮影禁止と云うわけで説明をします。 階段を登り正面右奥から入ると薄暗い本堂内に入る。担当の方が数人の人が集まると本堂中央の天井の鳴龍の絵の説明を始める。 ここで拍子木を叩きながらその反響について説明を聞きます。 拍子木を強く数回叩くとその音が収まる頃に天井から小さな鈴の音が返ってくる。 瞑想して聞くと心地よい音色で何度でも聞きたくなるような音色でした。

鳴龍の音色を聞いた後、本地堂中央の仏像と本堂の奥に祀られている十二支の仏像があり、ここで各自、自分 の生まれ十二支の仏像前で参拝ができる。時間にして15分位の所要時間でした。

本地堂から見る輪蔵

輪蔵
陽明門

輪蔵の扉
本地堂をでて中段の境内から陽明門、輪蔵などの撮影!この頃は観光客が多くなった。 特に中国の団体では説明が中国語で静寂な境内に反響するような声が聞こえる。
鼓楼

表門の内塀

表門
鐘楼



現在9時40分に日光東照宮の見学終了!正味約1時間40分、人の少ない状況でゆっくりと見学できた。 喫煙場所があり大休憩!妻も足が疲れたようなのでベンチで休憩。

この後はここから日光二荒山神社の見学に向かう。 こちらも前回訪問したが、中に入った事がないので、詳細に見学したく歴訪した。
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