■ 浜離宮恩賜公園 ■

灯台下暗しで、一度は行ってみたい処だが、そのチャンスが無かった。 今回、東京の公園巡りでその機会ができた。 公園の開館が9時の為、自宅を8時に出て、駐車場に開館直後に到着。
小型船が係留してある運河を渡って正門へ…、川面が鏡面でビルが綺麗に反射し、東京湾の傍が実感できる。 駐車場はバスや許可車だけの専用駐車場で、一般の車両は付近の有料駐車場です。


唯一の気がかりは天候です。 自宅を出る時はTVの予報で薄曇りと放送していたが、現地に到着すると曇天模様で今一です。 4月初旬、初春の映像が撮れるか心配になった。
正門の入口で、専用の携帯端末(ユビキタスコミュニケータ)の利用を勧められ、妻に使用して貰う。端末は 公園内の各ポイントに近づくと、歴史から現況などの説明が自動でイヤホンで聞き取れる便利なもの。妻は初 めは戸惑った様子だが案内板を見なくても判りやすく説明が聞けて気に入った。

東京湾へ出る運河を渡り正門に入る

正門木戸口

浜離宮恩賜公園正門

案内所


浜離宮の最寄りの交通は新橋駅から徒歩でも近く、JRの汐留停車場が再開発され、巨大なのっぽビル群が並んでいる処から正門の入口になる。 正門は江戸時代の石垣が修復され恩賜公園に相応しい門構えです。


撮影開始と思ったら、妻が「カードが入ってない!」「えぇ〜!」出掛ける前にバッテリーの充電に気を取られてカードケースを忘れてきた。 妻はEOS Kiss X3、痛恨のミス。何のために来たのか意味ないじゃん。 私はEOS 50Dを使用、CFカードはバックにあるが、SDカードはUSBと一緒にパソコンバックの中に…。

正門入口にある300年の松(将軍家宣植樹)

早朝の公園

潮の満ち引きで干満がある

傾斜のある荷捌き場
長く伸びる枝

園内と運河(東京湾)の境界の出入口

江戸時代の階段状の荷捌き場跡

壁のようなビジネス街ビル群

普通、公園の水は淡水だが、浜離宮は東京湾(当時は江戸湾)に沿って埋め立て造園され、海水が園内に入っている。 海水が入るということは、潮の満ち引きがあり、時間帯で園内の池の水位が変わる。 江戸時代には藩主の屋敷もあり、舟運のルートで荷揚げ場の石垣も残っている珍しい公園です。

正門前は広い広場で、その中に石で囲まれた芝生に形の整った松がある。 ここから南方向に向かうと遊歩道がだんだん狭くなりコースに沿って行くと、突然、倒れた灯篭が目の前に…。 あぁ〜、東日本大震災の影響を実感した。










この付近は石で囲まれた芝生が仕切られている。サルスベリの木や桜があり、桜は2、3分の開花でしょうか。 それでも花弁に見寄る人が携帯で撮影してた。私もこんな感じで映像を…。

のっぽビルが目の前に立ちはだかる。首が疲れる。妻の端末が説明を終了するまで私は喫煙タイム。 妻は東京にこんな素晴らしい公園があるとは思わなかった。子供が小さい時に来たかったと言われた。 ここから林を抜けると公園から庭園に変化。江戸時代の大名庭園の名残がアチコチに見られる。




のっぽビルが…



軍神

神武天皇の東方遠征で手柄を立てたと伝わる軍神の銅像で、明治天皇の銀婚式記念に1894年に建立された銅像。 公園は江戸幕府から明治政府になり所有が天皇家、政府、東京都と所有が変わった。…案内板から抜粋






潮入の池と云われる庭園は海水を導き、潮の干満によって池の趣を変える技法で、現在ではここしか見れない貴重な庭園です。 池の周りは岩で仕切られていた。






薄曇りで時々日が差すが快晴にはほど遠い日和で映像に鮮やかさがない。 それでも都心のど真ん中に広い庭園は周囲のビル群に囲まれながらも歴史観のある景観を見せてくれる。 効率一点張りの平坦な敷地でなく、繊細に造られた起伏感も庭園には大事な要素と感じた。

松の御茶屋




富士見台の看板がある庭園の一番高い処へ足を向けた。 ここから池を中心とする庭園が一望でき見晴らしの良さを実感できる。 江戸時代はここから富士山が見えたのかなぁ!今は見渡す限りビル群に囲まれている。 潮の匂いがしてきた。東京湾がすぐそばにある。










富士見台をおりて潮の匂いに引かれ海岸に向かった。 正門から一番奥の所です。土手に囲まれ向こう側に船が見える。 足早に歩くと潮の匂いがだんだん強くなった。 妻は貸し出された端末で説明を聞きながら、まだ説明が終わってない。早過ぎると…

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