■ 熊野古道 伊勢路 鬼ヶ城と獅子岩 ■
会社から戻り、事前準備した荷物を車に積み込む。 環八から東名道の東京ICに向かった。 東名道は先に進むほど車両が減りトラックが多くなった。 90q程度で順調に走り、豊田JCTから伊勢道に入るとゴールデンウィークなのか交通量がグッと増え、関JCTまで混雑があった。 松坂ICの先で道路付近の火災で通行止めがあり、一度出てから再度高速道に入り、紀勢大内山ICまでは車はほとんど無く、 無料実験区間を走行。 尾鷲市に入り道の駅きのくにに到着したのは午前4時頃で、ここで2時間ほど仮眠した。


ゴールデンウィークの旅行プランは慌しい中、目的地は熊野三山と決めた。 以前から夫婦で候補は挙がっていたが、休暇がとれ旅紀行の資料収集をした。 今回の最大のポイントは熊野三山と補陀洛山寺、そして幾つかの熊野古道を少しだけ体験しよう。 後は周辺の観光地巡りです。混雑を避けるために最終の帰りのコースは名古屋に設定した。

道の駅きのくにで硬くなった身体をほぐして出発。最初の目的地は鬼ヶ城です。 熊野灘の荒波によって海蝕洞があり、志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で国の特別名勝に指定。 入口には大きな目立つ看板がありすぐ判った。

鬼ヶ城








入口を入ると島の先に向かって舗装路が伸び細長い駐車場がある。 この付近の山側の岩も海蝕の影響が見られる。駐車場は半分ずつ舗装工事中で整備中のロープが張ってある。 7時に到着したが既に先着が3台ほどある。






駐車場から案内に導かれて細長い下り坂を。右側に迫る岩、左側に海に落ち込む断崖を、 今日の快晴を思わせる陽光を浴びながら散策していく。 途中から先着の人々と擦れ違うので、不思議に思って聞いてみると途中から通行止めになっていると知った。 確か案内では鬼ヶ城を一周できると思ってたので、ちょっとガッカリした。






残念に思ったが美しい景観を撮りながら進んでいくと、大岩にくりぬかれたトンネルが見えた。 その向こう側は朝日を浴びた太平洋が見えた。ここからが観光の目玉、海蝕洞が見れる期待感が高まった。 眼下の磯には何人かの釣り人がいて、あそこに行くのは何処から降りた?と考えた。 いずれにしても西沢渓谷での滑落事故の事があるから慎重になる。


トンネルを出ると目の前に青い太平洋が、そして足元から頭上まで覆う海蝕洞が迎えてくれた。 圧倒的な存在感を見せてくれる。浸食された岩盤が地震の隆起で海上に顔を出した感がある。 海蝕された岩の紋様が美しく自然美を堪能した。






この一帯は広く、海岸まで凸凹しながら向かっている。用心して歩けば釣り人の処までは可能でした。 海蝕洞を海側に下がりながら様々な構図で撮影が順調に進んだ。 何十枚も撮影して、その中でお気に入りが何枚あるか楽しみ。 足元をよく見ると柔らかそうな岩で地震があれば一巻の終わり!


一段落した後、この広いエリアから先に進んでみた。 コンクリートで補強された石段と鉄柵があるが錆びて心もとない感じの石段を昇り降りしながら行くと、 途中でロープが張られ、道が崩落の為通行止めの案内板があった。 残念だが、ここから引き返すことになる。後から来た観光客と鉢合わせになり、お互い折角来たのに残念と…。 駐車場に戻ると車両も20台以上になり工事中の為、駐車エリアがなくなった。 まだお土産店もオープン前で、この後混雑するだろう。


鬼ヶ城を出発し海岸線は獅子岩へ段々なだらかに岩礁地帯が続く。 国道から散歩をしてみようと駐車場を探したが見当たらず、やむなく路肩の空いた所に駐車した。 海岸線まで行くと、何やらテレビ撮影中でニュースキャスターがしきりに話していた。 立ち寄りがたい雰囲気なので少しはなれたところから青空に映えた獅子岩を撮影した。

獅子岩




七里御浜が名勝と知り、鬼ヶ城、獅子岩、と続いて七里御浜まで来た。 ここにも道の駅があり、紀伊半島は道の駅が多いのに驚いた。 道の駅の規模は小さいが旅の人々のオアシスになれるよう独自のアピールをしている。 道の駅パーク七里御浜では地元の野球クラブの集合場所になっているようで、出発の準備に余念が無い。 懐かしさのあまり私自身が20年前、某リトルシニアリーグの監督時代を思い出してしまい、暫く様子を見てしまった。

道の駅
パーク七里御浜








肝心の七里御浜まで行こうとして、お洒落な歩道橋を途中まで渡ったが、砂浜が続く一帯を見て、浜の景観を撮影して終了。 道の駅パーク七里御浜も物産館などオープン前で子供達の賑やかな声が響いていました。

夏には多くの海水浴客が集まり賑やかな海岸線になると思う。 そんなことを思い、今回の目的地、熊野三山に向かう。

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