■ 青岸渡寺の別院 補陀洛山寺と熊野三所大神社 ■

補陀洛山寺の隣に熊野三所大神社がある。 神社と隣り合わせは、熊野那智大社と青岸渡寺と同じで、熊野は神仏習合の聖地と云われる。 熊野信仰は神道、仏教、修験道が混然一体となり形創られてきたのではないかと思う。 ここは中辺路、大辺路、伊勢路の分岐点で、神仏習合の名残を見る事ができた。


熊野三所大神社は熊野詣の浜の宮王子跡で、熊野古道の中辺路、大辺路、伊勢路の分岐点です。 那智の滝から県道を降りてきて国道42号線との合流地点にある。 早速駐車場に入れ神社の隣のベンチで昼食タイム。 早朝から熊野速玉大社、熊野那智大社、青岸渡寺、那智の滝と参拝し現在12時半を過ぎている。 林に囲まれ涼しい風が通る公園ベンチで持参したお握りを食した。 惣菜と合わせ最初の食事は自宅から持参したもの。 幼児がサッカーボールを転がしながら遊んでいる長閑な風景でリフレッシュできる最良の時間。

熊野三所大神社

樹齢800年の夫婦大楠

熊野三所大神社

昼食後、熊野三所大神社から参拝。鳥居の傍には樹齢800年の夫婦大楠がある。 境内に入ると長屋形式の門があり、くぐると正面に大神社がある。 石段を上がると拝殿があり、大きな鈴を鳴らしてお詣りした。 熊野古道を調べるうちに王子の意味が解らず調べた。 幾つもある王子とは熊野詣をするにあたり、参詣途上でおこなう儀礼の神社で、 参詣者の守護が祈願され、それぞれの中継点と理解した。

熊野三所大神社の隣に補陀洛山寺が続く。 丁度、タクシーから降りてきた老夫婦と運転手兼案内人が私達と入れ替わりに熊野三所大神社へ向かい解説していた。 老夫婦は頷きながら熱心に聞いている。貸し切りのタクシーで熊野三山観光だ。



補陀洛山寺


昔、補陀洛山寺は住職が60歳になると、箱船のような渡海船に乗り、南方にある補陀洛浄土をめざし渡海する上人のお寺で有名です。 話には知識として知っていたが、今日そのお寺の前に佇むと信仰とは何か?考えてしまう。

渡海する上人が乗り込む船が復元され境内にある建物の中に展示してある。 小さな船で奇妙な形をしている。 船上の中央に屋形があり、その前後左右に四つの鳥居が囲む。30日分の食料を積み込み外から釘が打ち付けられたと云われる。

補陀洛山寺本堂




駐車場に戻りしばし瞑想してしまった私達はすぐ出発できなかった。 喫煙しながらこの地の観光案内板を見て、今日の予定を再確認。 この後すぐそばのJR那智駅に併設された道の駅に行く。 駅前の広い駐車場を二分割して半分が道の駅になっている綺麗な処です。 早速、案内所で情報を得る。

道の駅案内所で係員から説明を受けた。 その中で大門坂は熊野古道の良く残されている処で是非行ってみなさいと教えて貰い、 旅の後半の予定に組み込んだ。いろいろ資料を戴き、資料館で熊野三山のビデオを見て休憩。 現在午後2時、ここから新宮市に戻り国道42号線から国道168号線に入り熊野本宮大社の川湯温泉宿へ向かう。






国道168号線は熊野川に沿って走る。比較的空いている国道を順調に走った。 快適な走行が続き、いつしか四国の四万十川を走行している感じがした。 幅広い河川に砂利敷きの景観が同じように感じた。 所々で停車して熊野川の景観を撮影しながら、のんびり走った。

上流には乗船所で舟で瀞峡観光楽しめるコースがある。 船頭さんが河川からお客を載せて岸を離れ船外機を稼働させて峡谷へ向かう。 その光景を見て私達も瀞峡の観光を追加した。






前日は睡眠不足の為、今日の観光予定は終了。そこで熊野本宮大社まで行って予備知識を収集した。 本宮大社付近は電線が地中化され、街並みが美しく整備され、 交通信号機もなく、この時期は警備員が交通整理していてびっくりした。 3時過ぎに川湯温泉の傍に日帰りの渡瀬温泉を見つけ、早速、温泉を楽しんだ。 川湯温泉民宿へは5分くらいで移動し、今日は早めに就寝したい。 明日はまた早い宿立ちです。

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