■ 紀伊山地高野山霊場と参詣道 ■
四国遍路と云えば、八十八霊場の札所をお参りすることを云うが、結願するとお礼参りして満願成就するとあります。 お礼参りは厳密な定義があるわけでなく1200年も続く歴史の中でその時代時代に合った作法がおこなわれてきた。
何が正しいかは別として、四国遍路には多様性があってしかるべきと思う。 特に近年は遍路の目的も手段も多様化してるから、遍路する人々の心の思いの数だけ満願成就への思いがある。
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…と云う訳で5月30日遍路終了後、自宅に戻り仏壇に報告、そして6月に我が家の菩提寺に結願の報告をして高野山参拝の準備に。 8月に入り妻と共に広島の義母の所へ向かい。義母の顔を見て安心し、墓参し、畑仕事もそこそこに翌日、広島から高野山に向かう。
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■ 高野山の総門(世界遺産) ■

広島で1泊し、午前中に出発。宝塚ICで多少混雑したが夕方に中国豊中ICを経由し阪神高速に入る。 久しぶりに大阪環状線を走った。 阪神4号湾岸線で関空に向かい。 途中、泉大津PAで休憩して夕方の大阪湾を眺め、泉佐野北ICで降りた。
ここから県道62号線で和泉葛城山を越え、連なる山系を越えると紀ノ川にでる。 上流の奈良県内では吉野川と呼ばれているが、いずれにしても大河の流れを見る事ができる。 ここから約10km上流に走り、道の駅紀の川万葉の里に到着。道の駅の映像は翌日早朝に撮影。

 AM6:15 道の駅紀の川万葉の里

到着は20時を過ぎて今夜はここで車中泊。 高野山での交通混雑、駐車場混雑を回避するため、明日一番で高野山に向かう。 車内で、食事をしながら地デジを見たり、夜半には、道の駅にある紀の川の散歩道を歩く。 多くの近隣の人が、土手の散歩道をジョギングしていることに驚いた。 携帯蚊取り線香をぶら下げて結構長い距離を散歩した。


翌日、早起きして身支度してから出発!地図上では最短ルートがあるが、敢て橋本、九度山経由で480号線に合流するルートを設定。 高野山パンフレットから南海鉄道の九度山駅前を通過し、13号線から高野山に向かうのが一般的?と思った。 今回は車で来たので少しでも世界遺産の高野山町石の一部を見るために370、480号線が無難と思う。

 6時52分 南海高野線は単線

■高野山町石道(世界遺産)とは…
念願の町石を見学できた。 車を停車できる処があり妻と付近を歩き回った。 九度山町から高野山へ通じる高野山の表参道で、弘法大師が高野山を開山して以来の信仰の道とされ、 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されている。

五輪卒塔婆形の石柱 高野山町石道の一部

高野山への道標として1町(約109m)ごとに「町石」と呼ばれる高さ約3mの五輪卒塔婆形の石柱があり、 高野山の壇上伽藍、根本大塔から九度山までの約22kmの道中に180基、根本大塔から高野山奥の院、弘法大師御廟まで、 約4kmの道中に36基あり計216基の町石がある。 最初は木製の卒塔婆だったが鎌倉時代に石柱に造り替えられた。

五輪卒塔婆形の石柱



高野山入口、大門前

■高野山について…
高野山という名称の山は無い! 高野山とは八葉の峰(今来峰、宝珠峰、鉢伏山、弁天岳、姑射山、転軸山、楊柳山、摩尼山)と呼ばれる峰々に囲まれた、 標高800mの盆地状の地域を云う。
その入口が大門です。 大門は高野山全体の総門で、1705年再建された国重要文化財と世界遺産です。 重層5間三戸、入母屋造り銅瓦葺き楼門で造られたが、元禄年代に炎上し、宝永年代に再建された。
☆彡 高野山 総門(世界遺産)の拡大映像

 7時半 赤丸部分が高野山町石道からの道

高野山大門

高野山奥の院の案内板
高野山大門

弁天岳登山口

逆光を避けて撮影

大門前は三叉路で、ここに九度山から続く高野山町石道も合流しています。 車の止める場所が無く、三叉路のそばに神社の入口があったので、この脇に車の頭を突っ込んだ形で一時停止して撮影。 大門の横に弁天岳登山口があり、山頂には弘法大師が勧請された嶽弁才天が祀られている。




左側に、検知處々之遺跡



右側に、不闕日日之影向

■大門に掲げられている左右の柱聯(ちゅうれん)について…
柱聯とは柱や壁に相対に掛けて飾りとする長い書画の板です。 その意味は、弘法大師は高野山を入定の地と定め、弥勒の浄土である都卒天の雲の上におりつつ、 弘法大師のいわれのある旧跡や遺跡に日々影向する。 いわゆる弘法大師入定信仰を意味する。

 7時40分 大門にある高野山町石




ここから高野山内へ入る。 高野山情報で8時前に山内に入りたい。 その理由は駐車情報で、少ない駐車場エリアが早いうちに満車になるという情報を得ていた。 勿論、高野山内の見学は歩くから、そのために長時間駐車できるエリアを確保したい。 これから3日間、高野山の歴史を学び、四国遍路の満願成就をします。

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